日本では意外なように思われているが、レッドソックスのポストシーズンのロースターから澤村拓一が外れたのは、仕方がないと思う。
澤村はILにも入らず、ファームにも落ちることなく救援投手としてシーズンを全うした。それは喜ばしいことではあるが「セットアッパー」として「勝利の方程式」に一翼を担ったとまでは言えない。

今季のレッドソックスの投手陣一覧から、ポストシーズンのロースターについてみてみる

Sawamura-BOS


今季のレッドソックスはオバルディ、エデュアルド・ロドリゲス、ピベッタ、ギャレット・リチャーズ、8月からはトミー・ジョン明けのクリス・セールが加わった。

救援陣はクローザーのバーンズ、セットアッパーのオッタビーノ、テイラー、ウィットロック、ダーウィンゾン・ヘルナンデス、澤村という陣容。

澤村は登板数こそ多いが、ホールドシチュエーションで投げることはそれほど多くなかった。

ポストシーズンに入ると、先発の頭数はそれほど必要ではなくなる。短期決戦なのでいい先発を効率的に回すことになる。先発投手の一部が中継ぎにまわることになる。澤村のポジションにかぶってくる投手が出てくる。

また「左投手」のニーズが高くなる。左の強打者を抑えるために左で強い球を投げる投手を何枚か揃えたい。

それらを勘案して13人のロースターを決めたのだろう。澤村が左投手だったら、ロースター入りしたのではないか。

日本では澤村はレッドソックスで大活躍しているように報じられているが、そこまでの活躍ではないということだ。また来季も安泰とまではいえない。FAになる可能性も結構ある。そのくらいの評価ではないか。

ロースターはステージが上がるたびに入れ替えられる。澤村はチームに同行するようだが、不振の投手と入れ替わりにロースターに入る可能性はまだあると思う。


省エネ投球でイニングを稼ぐ/2002~2021・9回100球未満投球者一覧

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!