ネットがなかった時代にも、おかしな考えを持つ人はたくさんいた。いろんな陰謀論や迷信を信じる人たちだ。中には、そのあまりに本を書く人もいた。「トンデモ本の世界」はそういうのを紹介した本だ。
最初のころのこのシリーズは非常に面白くて、私の愛読書だったのだが、昨今、ちっとも面白くなくなった。別に本にしなくてもこの手の妄言妄語が、ネット上にあふれているからだ。

ワクチン接種に関しては「打たない自由」を担保すべきなのは確かだが、一方でその理由が「副反応への恐怖」など、まっとうなものではなく、金属チップを埋め込まれるだの、不妊だの、何十年後に死ぬだの、科学的な根拠もない妄言もネットの巷にはうようよしている。
おそらく人口の0.1%程度しか信じていない、いい加減な説、あるいは風評のたぐいだが、ネット界ではそれを信じる人が集まって示威行動を起こしたりする。

サンケイ
東京地裁、ノーマスク数百人で騒然 ワクチン訴訟の支援者ら

ワクチンに反対することとマスク着用は本来別の問題のはずだが、なぜかセットになってマスクをしない人々が地裁前に集まったという。中の女性は自分と同じ考えの人がこんなにいることに感極まって泣き出したという。

どう考えてもあり得ない説でありながら、目の前で数百人もが集まるところを見れば、多くの人の気持ちが揺らぐのではないかと思う。

いつの時代も陰謀説を振り回す人はいたのだが、今は、それが「集団」として現出する時代になったのだ。

違う話だが、秋篠宮眞子内親王の結婚に際しても、反対するグループが皇居周辺でデモを行ったという。皇室系ユーチューバーが主催したという。天皇家には戸籍はない。しかし生身の人間であること一般人と変わらない。個人的な幸福を求める権利は当然ながらあると思うのだが、身勝手な「皇室かくあるべし論」を振り回してこれに反対する連中がいるのだ。
これも極めて少数だが、ネットで呼びかけてデモを行った。そうするとネット上では賛同する声が次々に上がった。
これは明らかに人権侵害であろう。どんな身分の人であれ、個人が自由に恋愛して結婚する権利は日本国憲法に保障されている。「皇族は日本国民ではない」という議論は、荒唐無稽だ。
例によって「我々の税金を使うな」、という人が例によって出てきているが、税金の使い方に文句があれば参政権を行使するしかない。個々人が税金の使い道に一つ一つ文句を言いだせば、国家は成立しない。Daigoであっても、一市民であっても税金の使い方に個別に異議申し立てをするのなら、しかるべき手順を踏むしかないのだ。

世間に一定数いる「妄言妄語」を振り回す輩を集めて、一定の「力」」にするのは、NHKから国民を守る党がやり始めたのだと思うが、リテラシーの低い人々は「これが真実なんだ」と簡単に思ってしまう。

ネット社会になって、我々は今まで以上にしっかりしなければならなくなった。自戒を込めてそう思う。
「トンデモ人間」にそそのかされてはダメだ。

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