例えば中日ドラゴンズはリーグ打率.238、本塁打数69、いずれも断トツの最下位であり、一部では歴史的とさえ言われている。
だから打撃コーチのアロンゾ・パウエル、栗原健太などの責任が問われている。「中日打撃コーチ無能」などのワードが飛び交っている。
アメリカ人のパウエルは、元中日OBでMLB各球団でコーチを歴任したベテランだ。おそらく外国人選手を中心に指導していたと思う。一方栗原は現役時代は広島、楽天で活躍。侍ジャパンにも選ばれた強打者だった。日本人打者を指導しているのだと思う。

この2人は中日でどんな指導をしていたのだろう。打者をつかまえてはフォームの指導をしていたのだろうか?それとも「根性だ」みたいなことを言っていたのだろうか?

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中日が打撃不振なのは、間違いなく「本拠地バンテリンドーム」の問題が大きい。両翼100m、中堅122mは大型の部類に属するし、左右中間が非常に深くて本塁打が出にくい。典型的なピッチャーズパークだ。ここを本拠地にする限りは、投手力中心の編成を考えるのが普通だ。

さらに打撃不振のもう一つの原因は「優秀な打者」をとってこなかったことが大きい。2017年にゲレーロが35本でタイトルを取っているが、ここ10年で30本を打ったのはこの1例だけだ。強打者や優秀な選手を育成、補強していないからバットが湿っているといってよい。その意味では編成の責任が大きい。

NPBの打撃コーチの仕事は、一軍の場合、ほぼ完成された打者に対して、小さなフォームの乱れなどをアドバイスし、相手投手の攻略法を一緒に考えたりする程度だ。コーチによるが、相談相手のような立ち位置のコーチも多い。
コーチの手腕で打撃が飛躍的に上がることなどないと考えるべきだろう。二軍であればもっと基礎的なコーチングも必要だろうが、一軍ではコーチができることなどそれほど多くないのだ。

だとすれば一軍打撃コーチの役割は、今年の中日のようにチームが不振に陥った時に「責任を取って首を切られる」ことにあるといってよいのではないか。

そういう意味では、2人のコーチが解任されるとすれば、それは本来の「コーチの役割」を果たしたといえるだろう。

本当の意味で超一流の打差に打撃を教えられるコーチは限られていて、そういうコーチは具体的な成果を上げることができるだろうが、そうでない場合「責任を取る」ためにいるのではないか。
その点でも、我が国の内閣に居並ぶ大臣各位とよく似た位置づけではないかと思われる。


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