昔、電通と仕事をしていたころに、東大出の電通マンが鼻についたので飲み会で「東大法学部か日大相撲部か知らんけど、あかんもんはあかんわい」と言ったことがあった。こっちがクライアントだったので言えたのではあるが、日大相撲部とは「反学歴」の代表みたいなイメージで引き合いに出した。
日大相撲部の田中英寿と言えば、現役時代は「小さな大力士」として有名だった。学生横綱3度、2学年下の輪島大士、3学年下の荒瀬英生が出世したこともあって、その後相撲部監督になった田中英寿のステイタスはぐっと上がった印象がある。
私はその当時、田中監督を何度か見たが、土俵下でタバコを吸っているのは当時としても違和感があった。

大学相撲界の名将と言う印象があった田中英寿がいつの間にか日本大学の経営トップになっていたのは驚いた。
1994年にJOC理事になる。相撲をオリンピック競技にするために、と言う名目だったが、JOCの副会長にまでなるも、暴力団との交際が発覚して辞任。

1999年に日大理事になり、2008年に理事長になる。

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相撲以外での業績はないに等しいが、周囲の人を巻き込んで支持者を増やすような政治力は圧倒的なのだろう。

何度も「私腹を肥やす」スキャンダルや黒い交際が報じられた。最近は日大アメフトタックル事件で名前が出たが、全く揺るがなかった。
その政治力とスキャンダルを消す復元力は、自民党の大物政治家なみなのだろう。

日本大学には芸術学部と言う、ものすごいクリエイターを多数輩出した学部がある。また経営者をたくさん輩出してもいる。大学としての力はかなりのものだが、イメージはどんどん悪くなっている。

元は日本大学大阪専門学校としてスタートした近畿大学が、様々な改革によってこのところ飛躍的にステイタスを挙げているのとは対照的だ。私が子どものころ、関西で「金が要りますポン(日大)、キン(近大)、カン(関大)」と呼ばれ、駅弁大学の代名詞のようだったが、近畿大学は関西では関関同立と同格か、それ以上になっている。
結局、経営陣が先頭に立ってソリューションを推進したのだ。数年前まで近大のいくつかの学部の学部案内を制作していたが、学生は「格好がいいから近大を選んだ」と言っていて、時代は変わったと思ったものだ。
近大は近く夏野剛と久夛良木健をトップにする情報学部を作るようで、それはどうかとは思うが。

日大は今も昔も「良くも悪くも大きい」だけのイメージで終始してきた。その停滞の責任はつまるところ田中英寿に帰するのだと思う。

日大生やOB、教員の99%は「そんなの関係がない」だろうが、「元相撲取りの腹黒い老人が牛耳っている伏魔殿のような大学」と言うイメージがこれ以上膨らむのは良くないだろう。
近大だけでなく多くの大学は生き残りのために必死で活動している。そろそろ改革運動を始めないと、大学生き残り競争のなかで埋没するだろう。

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