恐らくはロッテから内々に戦力外を申し渡されて、自分から引退を表明する運びになったのだろう。
この選手は阪神での選手生活晩年に評判を落としていたが、ロッテの2年間で持ち直した印象がある。

キャリアSTATS

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早大から2003年自由獲得枠で阪神に入団。2年目から13年連続でフル出場した。
この当時、阪神は1番赤星、2番藤本と言う1,2番コンビが売りだったが、鳥谷は藤本に代わって正遊撃手になった。少し残念な気がしたものだ。

中距離打者でアベレージヒッター、波がない安定した成績でチームに貢献した。主要タイトルは2011年の最高出塁率だけだが、2010年には100打点を挙げている。守備の面でも安定感があり、ゴールドデンラブを5回獲得。

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文字通り不動のレギュラー選手ではあったが、35歳を過ぎるころから守備範囲が狭くなり、遊撃手としては厳しくなった。打撃不振も目立ったが「連続試合出場記録」が続いていたため、降ろすことができなかった。この時の監督が、自身も「連続試合出場記録」が売り物だった金本知憲なのも大きかっただろう。
結局、1939試合連続出場となったが衣笠祥雄の記録を抜くことはできず2位。連続試合出場記録が途切れるときには、選手が傷つくことが多いのだ。2017年は三塁を守った。ゴールデングラブを獲得したが、記者の贔屓がひどいと感じた。

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2019年オフに戦力外通告を受けるが、現役続行を訴えてロッテに。

ロッテでは補助戦力に過ぎなかったが、そうなってから阪神ファンが鳥谷を追慕するようになり、むしろ人気は上がった感がある。
これは今年の甲子園でのエキシビションマッチ。球場にはロッテ、阪神の鳥谷のユニフォームを着たファンが結構いた。

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阪神での2082安打は球団史上1位、フランチャイズプレイヤーではなくなったが、早稲田出身の先輩、岡田彰布と同じように指導者になるのではないか。

青木宣親、鳥谷敬と2人の安打製造機を生んだ、2003年ドラフト時の早稲田は大したものだと思う。


引分投手にホールドを!!

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