読売新聞
米大リーグ、マリナーズは3日、メジャー3年目を終えた菊池雄星(30)がフリーエージェント(FA)になったと発表した。4年目の契約は球団と菊池双方に選択権があったが、互いに行使しなかった。
菊池雄星は、2019年、3年4,300万ドルでマリナーズと契約をした。これを基本として4年目の2022年は菊池とマリナーズそうほうに契約オプションを設定。
ただ3年間で70先発15勝24敗365.2回、ERA4.97という菊池に、マリナーズはが4年6,600万ドルとあらかじめ設定されたオプションを行使する気はなくて、オプションを放棄。これは当然とみられていたが、菊池の側は1年1300万ドルのオプションを行使して残留するとみられていた。
代理人はスコット・ボラスであり、それくらいの仕切りは普通にすると思っていたが、菊池のオプションを行使しなかった。

菊池は今年前半、見違えるように安定感が増してローテの一角を担い、オールスターにも出場したが、後半戦急失速して最後はローテから外れた。MLBは今年シーズン中に公式球の付着物のチェックを突如強化した。大谷翔平は影響を受けなかったが、ダルビッシュ有や菊池はその影響もあって、成績が急落したのではないかと思われる。

捕手上がりのサーバイス監督は、菊池をあまり評価していないのだろう。オプションを選択して契約を延長してもローテに残れるかどうかわからないという感触があったのではないか。
菊池は「箸にも棒にもかからない」成績ではないので、オファーはあるかもしれない。ボラスが動いているのかもしれない。

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筒香嘉智はレイズとの2年1200万ドルで契約も、今季は不振で5月にドジャースにトレードされるも8月にFA、その後パイレーツとメジャー契約を結び、パイレーツでそこそこ活躍した。
FAになったのは、チームをまたいで持ち越された2年間の契約が満了になったからで、それ自体は不思議ではない。
筒香のエージェントは大手の「ワッサーマン・メディアグループ」でありここから売り込みをかけるのだろうが、差し当たってはパイレーツとの交渉になるようだ。ただ年俸は大幅に下がるだろう。本人は大きな金額を望んでいるわけではないが、交渉にはなる。
ただ、来期、ナショナル・リーグにもDHが導入される可能性が高まっているが、そうなればパイレーツでも筒香を使いやすくはなるだろう。

しかしこの契約がうまくいかなければ、どれだけオファーがあるかはわからない。終盤の活躍に日本人は大喜びしたが、筒香の成績はパイレーツ時代でさえも「抜群」とは言えない。キャンプ招待選手からメジャーを目指す可能性もあると思う。


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