似たような年頃の選手が何人かいるときには、少し喋れば年次はわかる。
日本では中学、高校時代から「年功序列」が半端なく厳しい。学年が1年違えば、絶対的な序列ができる。その序列は大学でも、プロでもそのまま持ち上がるから、選手たちは自分たちの学年に神経を使う。

1年でも先輩であれば「〇〇される」「〇〇とおっしゃった」など窮屈な敬語を使うが、同学年は完全にタメ、そして1年でも後輩には、先輩風を吹かせる。

松坂大輔と和田毅と村田修一と杉内俊哉と新垣渚は「タメ」だが、石川雅既は1年先輩。

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田中将大と斎藤佑樹と柳田悠岐と秋山翔吾と前田健太も「タメ」だが、菅野智之は1年後輩。

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大谷翔平と藤浪晋太郎と鈴木誠也と大山悠輔と田中正義は「タメ」だが、高山俊は1年先輩。

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佐々木朗希と宮城大弥と奥川恭伸と紅林弘太郎と西純也は「タメ」だが、根尾昂は1年先輩。

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こういう上下関係は、選手の成績、ステイタスに差がついても全く変わらない。だから打撃投手やブルペン捕手が、チームの主力に「調子いいじゃん」みたいな言葉をかけたりする。

一般社会では、そうでないところも多い。役職が逆転すれば口調が変わることもあるし、もともとフラットな組織もある。
年次に基づいた厳しい上下関係は、体育会系の特色と言えよう。

外国人選手はそうした序列から外れるようだが、理解できない選手も多いようだ。

別に構わないように思うが、野球界にも様々な問題がある中で「上下関係」があるために、年長者に対して、いうべきこと、改めさせるべきことが、直言できないようになるのは好ましくない。

日本のスポーツ界の体質がなかなか変化しないことと「先輩後輩」は微妙に関連しているように思うのだ。


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