今の日本は、世界でもほとんど例がないような状況になっている。日本全国で見ても陽性率は0.2%以下、実効再生産数は8月29日に1を割り込んでから3か月近く上昇していない。
東京都、大阪府の連続する7日間の陽性率の推移

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陽性者数

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もはや新型コロナは死滅したかのような状況が1か月以上も続いている。秋の行楽シーズンであり、人々は警戒しながらもレジャーを楽しんだが、リバウンドの気配はない。

日本は他の国と異なる感染症対策を行っているわけではない。ワクチン接種を推進し、マスク、消毒、ソーシャルディスタンス、会食の制限などを行っているだけだ。

なのになぜ日本だけがこんなに減少しているのか?お隣の韓国は新規陽性者が4000人を超えて記録を更新しているのに。どんな「仮説」が考えられるのか?

一つは一つ一つの感染症対策の「質」が高いこと。ワクチンは効果が高いとされるファイザー、モデル名が中心でアストラゼネカはほとんど使っていない。
ワクチン拒否派は他国よりも少ないし、集団的な抵抗運動も起こっていない。
マスクに関しては感染が終息同然となった今もほぼ100%が着用しているし、消毒やソーシャルディスタンスも高いレベルで維持されている。マスクを外して騒ぐ人は極めて少ない。
会食やイベントに対しても徐々に緩和しているが、慎重さはキープしている。
他国に比べてほんの少しだけ質が高い感染症対策ができていることが、この状況を生んだということはできよう。

もう一つは「集団免疫」が獲得できたのではないかということ。日本はPCR検査が少なかったために、感染者数の実態が把握できていなかった。実際にははるかに多くの感染者がいて、無症状、軽症のまま治癒し、免疫ができていた。そういう人もワクチンを接種したために、免疫体制が万全となって「集団免疫」が獲得できたのではないか?

さらに「鎖国」に近い状態が続く中で、デルタ株が修復不能なゲノム変異を起こし、自滅していった可能性。コロナ変異株の最終勝利者であるデルタ株が進化の終局を迎えたために日本国内限定の終息が起こった可能性もあろう。

ただ、この日本だけの「コロナ・サンクチュアリ」が、今後も永続的に続くとは考えにくい。日本政府は海外との交流を少しずつ解禁しようとしている。経済を考えれば仕方がないのかもしれないが、新たな変異株が入ってくれば、感染者が増える可能性がある。

ブレークスルー感染は国内でほ少ないが、それはコロナウィルスそのものの絶対数が少なくなっているからで、海外由来のウィルスが広がれば、ブレークスルー感染も増えるだろう。

それでも集団免疫の壁が本当にできているのなら、大きな感染拡大は起こらないはずだが、日本の現状の把握ができていない限り、楽観的な予測はできないだろう。

すべてのデータが示すところは「このまま終息するわけではない」ということだ。我々にできるのは、おそらく世界で一番レベルが高い「感染症対策」を今後も続けることだけだろう。



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