夏の失言の時点で既定路線になっていたのだろう。「そろそろいいでしょう」と言うことになっていた。
私は張本勲の時代遅れで不勉強な発言には、たびたび批判のブログを書いてきた。
口から出まかせであったり、日本びいきが過ぎたりして、物議をかもしてきた。

高校野球に関しては「昭和の価値観」そのものであり、球数制限は必要ないとし、根性論を信奉していた。
MLBに関しては、イチローがMLBの挑戦した時点で認識が止まっていて「NPBはMLBを抜いた」という固定観念のままだった。実際にはここ10年でMLBは、急激に進化し、NPBに圧倒的な差をつけている。
またNPB、日本に対する身びいきがあって、MLBに挑戦する日本選手には「行かなきゃいいのに」と言うのが常だった。

極めて保守的で、野球界の現状に肯定的で、若者に批判的だった。しかし、こういう張本勲を10年以上も出演させてきたのはTBSであり、ある意味これを「芸」にしてきたとも言える。

五輪、女子ボクシングでの発言が、女性蔑視だと言うことになって、TBSが引導を渡したのだろうが、私は残念な気がしている。
張本勲と言う「守旧派」に対して、スポーツの未来を考える若手の論客を配置して、建設的な議論をするようになれば、問題意識が明確になって、面白かったと思うのだが。

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TBSのようなキー局は、スポーツをまともに扱う気はない。「視聴者なんて誰もスポーツなんか好きじゃない。好きなのはバラエティ」と言う認識なので、張本も「うるさいジジイ」というキャラを演じてくれればよいのであって、その毒がリミットを越えたので切ったわけだろう。

「サンデーモーニング」はリベラル、政府に批判的なスタンスではある。「反権力」「反政権」はまともなジャーナリズムの基本であって、良いと思うが、別に信念があってそうしているわけではなく、そうするほうが受けるからだろう。
受けなくなればさっさと模様替えをする。この番組もMCの関口宏も年ふりて、批判の声が強くなった。それをかわすためにマイナーチェンジをせざるをえなくなり、張本も足切りにあったということだろう。

健全なこととは思えない。私としては張本自身がテレビで議論を重ねるうちに、認識を改めてほしかったと思っている。


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