報知
【巨人】中田翔、自主トレで夜はみんなで米20合…野球選手のびっくり食トレを集めてみた
巨人の2m野手、秋広優人は石垣島で中田翔と自主トレをやり、体重を増やすために朝昼2合、夜5合の白米を食べる“食トレ”を行っているという。

確かにプロ野球投手の球速や球威に対抗できる「体の大きさ」を作るためには「食トレ」は必要かも知れないが、基本的にそれは「管理栄養士」など専門家のアドバイスの元、行うべきだろう。
オフになると「野球肘検診」が各地で行われるが、そこでは管理栄養士がセミナーを行うことが多い。講師が言うのは「単に大食いするのではなく、バランスよく食べて無理なく体を大きくすることが大事」ということだ。

日本で「体を大きくする」と言えば、力士をイメージすることが多い。力士は味の濃いちゃんこをおかずに大量に飯を食べ、ビールを飲む。要するに「肥育」によって、体を巨大化するのだ。
しかし、そういう食生活で作られるのは「肥満体」であり「アスリートの体」ではない。力士であれば単純に大きくなれば、圧力が増すが、野球など他のスポーツの場合はそうとは限らない。

また、過度な栄養摂取は胃腸障害を引き起こすこともあるし、下痢などでかえって体重減になることもある。摂食障害などの原因になることもある。

大谷翔平や菊池雄星なども高校時代に「食トレ」をしたというが、それがどれだけ役立ったかは疑問だ。昨年、大谷翔平は巨大化することで好成績を残したが、このときは管理栄養士の指導の下、食材やプロテインを摂取して、理にかなった「食トレ」をしている。相撲部屋のようなやり方ではない。

そもそも相撲部屋のような「肥育」を長年続ければ、糖尿病や肝臓疾患など生活習慣病のリスクが高まる。食欲中枢が、マヒするために引退後も大食が続けば、寿命も健康寿命も縮むことになる。力士の短命は、せんじ詰めれば現役時代の大食に起因するのだ。

今も少年野球や高校野球では2キロ弁当、1升飯など、米飯や肉類をたくさん食べさせる「食トレ」をさせる指導者がいる。無知としか言いようがない。

報知はお気楽に過去の「野球選手の食トレ」を紹介しているが、メディアの公的な性格を考えれば、本当の食トレとはどんなものか、単なる大食は人体にどんな影響を与えるのかを、しっかり説明すべきだろう。

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