スポニチ
日本ハムの新庄剛志監督(49)は19日、2月1日からの春季キャンプ(1軍・沖縄県名護市、2軍・同国頭村)で球界内外から集めた臨時コーチ8人を招集することを明かした。スポニチ本紙の取材でカリスマホストのROLAND(ローランド、29)、百獣の王・武井壮(48)、青学大陸上部の原晋監督(54)らが候補に挙がっていることが判明。あらゆる面を強化するため、最強の8人が集結する。
このほかに、前田智徳、藤川球児など「まともな名前」も上がってはいるようだが、相変わらずの「話題振りまき」ではある。
新庄は一昨年まで、14年間も海外に住んでいた。日本球界、スポーツ界の人脈はほとんどないはずだから、指導法に定評があったり、ユニークな理論を持っているようなコーチ、指導者、それにデータアナリストなどの知り合いはいなかったのだろう。

端的に言えば、今名前が挙がっているのは「テレビでよく見る顔」だ。それぞれ専門性もあり、その分野では実績のある人々だが、それ以上に「話題性」で注目される人々でもある。

新庄監督は
「野球選手が野球選手OBから取り入れる脳と、野球選手じゃない本当のスペシャリストから学ぶことってちょっと考え方が違ってくると思うんですよね。その辺は僕がポイントだと思って。呼ぶ人を決めましたね」
と言ってはいる。

もちろん、そうした人々の考えに耳を傾け、いろんなノウハウを伝授されることは、選手にとってマイナスではない。しかしそれは、オフの間に済ませるべきことだろう。
今の春季キャンプは、開幕に向けて、選手が体を作り、動きのチェックをして、どんどん仕上げていく段階に当たる。
必要なのは、トレーニングの効率化を図るためのアドバイスや、投打の技術論、作戦面の示唆などのはずだ。

いわば厨房で料理を作る工程がスタートし、料理人が忙しく立ち働いているところに、評論家や芸術家が現れて、料理人の手を止めさせて「料理とは」「味とは」みたいな講義をやるようなものだ。現場にとっては迷惑でしかないだろう。

「新庄疲れ」がそろそろ出る中で、これは新しい「目くらまし」なのではあろう。選手は講義を聞かされるのかもしれないが、実質的には選手にとって毒にも薬にもならない“臨時コーチ”も結構いるのではないか。

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