昨夜、Players' future-first Club(PFFC)の公開ミーティングがあった。この記事参照。
慶應義塾高校前監督の上田誠先生、日本ハムファイターズGM補佐兼スカウト部長の大渕隆さん、東京農大准教授の勝亦陽一先生が講演し、トラックマン野球部門責任者の星川太輔さんが進行した。

4人の方とはいろいろな場所でお目にかかっているし、意見交換もしている。また講演もきいているが、3人のスピーカーは、講演の内容をアップデートしていた。

上田先生は学童野球の問題に取り組んでおられるが、競技人口が減少する中で、野球をする子どもへの負荷が増加していること。にもかかわらずなかなか対処できない大人の問題を、図を駆使して説明した。もともと「昭和の野球」を学んだ世代だが、慶応大学監督の前田佑吉さんの「エンジョイベースボール」に触れ、野球留学もして、意識が変わった。プロにもたくさん教え子がいるが、偉ぶったところのない本当の「名将」だと思う。

IMG_7073


大渕さんは、MLBを志向する大谷翔平を説得する資料を作ったことで知られる。高校教師だったこともあり、教育者の視線を持ったプロ野球人だ。今回のミーティングで意見発表するために、球団と細かく折衝をしていた。日本ハム自身が大きく揺れている。大渕さんは1月からGM補佐の肩書もついたが、多忙にもかかわらず、資料を独自に作って意見発表している。「野球選手の個性」の話は非常に面白かった。

勝亦先生は早稲田大学野球部出身。早稲田大学の「球場開放」などのイベントでお目にかかったが、野球普及活動を極めてベーシックなレベルから始めようとしておられる。「生まれ月による野球選手起用の不公平」の問題など、非常にユニークな視点で研究している。勝亦先生は、野球における「学究」とはどういうものか、ということを私に教えてくれる。

170人以上の人が視聴したが、中には我々が全く知らない人たちもいた。野球への問題意識を持ちながら、地方で孤立していた人も多かったのだ。こういう人と連帯するよすがになればと思う。

動画については後日案内する。


2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!