ロシアが攻め込んだウクライナの人口は33位の4300万人、韓国より少し少なくオーストラリアやカナダよりもかなり大きい。面積は世界44位、日本の1.7倍、フランス、スペイン、イギリスよりも大きい。
GDPは55位、人口でも面積でも経済力でも決して小さな国ではなく、未開の国でも新興国でもない。
これだけ大きな国が、他国から直接侵略を受けること自体が、第二次世界大戦後、初めてではないかと思う。
今回のロシアは武力で威嚇するのが目的ではなく、この大きな国の転覆と傀儡政権の樹立を目的にしている。だからできるだけ早くウクライナ全土を制圧する必要があるため、電撃作戦を展開している。情報戦も展開して、ウクライナ侵略を正当化し、力によってこれを国際社会に認めさせようとしている。
その後ろ盾には、世界2位の経済大国中国が控えている。

第二次世界大戦後も、世界は多くの紛争を抱えてきたが、今回の事態はそれらとは一線を画する重大な事態だと言える。第三次世界大戦、そして核戦争の危険性が現実的なものになっている。

今回の事態は、われわれ日本人にとっても他人事ではない。「見て向ぬふり」をして素通りすることはできない。

PB159858


私はスポーツ界についてずっと書いているが、スポーツ界も必ず深刻な影響を受ける。

まず3月の北京パラリンピックは、状況次第では中止になったり参加国が減少したりするだろう。ロシアは国家ではなくRPC(ロシアパラリンピック委員会)として参加することになっているが、開催国中国が容認しても、国際社会からNOが付きつけられる可能性がある。また選手の中には「ウクライナ支援」を声高に叫ぶ人も出てくるだろう。

今回は日本のアスリートも声をあげるべきだ。
これまで日本のアスリートは
「世の中はいろいろ動いていますが、僕たちにできることはスポーツだけです。競技に集中することで、世の中に貢献したい」
と言ってきた。指導者も「余計なことを考えずに競技に集中しろ」と言っていたが、もはや事態はそのレベルを超えている。

スポーツを行うために絶対に必要なことは「平和」だ。平和が保たれなければ、スポーツは存在しえない。その大前提が崩れようとしている中で「僕らには関係ない」というのは、惰弱で、スポーツマンの精神に反している。

これまで、声をあげなかった日本のアスリートもぜひ「NO WAR」を叫ぶ中に加わってほしい。

NOWAR


2021年山﨑福也、全登板成績

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