これまで日本のスポーツ選手は、世の中の難しい問題、直視したく問題から目をそらして、自分のためだけにスポーツに専念するために「スポーツと〇〇は別だ」と言い続けてきた。
2度の北京オリンピックでも日本の選手は中国の深刻な人権侵害には一切言及せず「スポーツで日本を元気にしたい」だけであった。
JOCの山下泰裕会長は、冬季北京五輪の開会式に参加し、メディアには
「マスコミから得た情報しかない。私は世界の国々を回ってきた人間として、人権問題、紛争、差別、虐げられている人がいることに心が痛む。人々が安心して暮らせる社会を常に望んでいるが、中国の人権問題に対して私がここで発言することは適切ではない」
とかわすにとどまった。

スポーツ界のトップがこうだから、日本のアスリートたちは寡黙なままだった。
指導者は「お前らは競技で結果を出すために努力すればいいのだ、余計なことに神経を使うな」
というだけだ。

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しかし、国際社会はさらに状況が進んでしまった。ロシアは、侵略戦争を始めた。

ここに至っても日本のアスリートは、国際社会に向けて発言しないのだろうか?

ロシアのウクライナ侵攻とともに、ロシアサッカー界は
「スポーツと政治は切り離すべき」

と言い始めている。今まで日本のスポーツ選手が言っていたことと、全く同じことを彼らは言っているのだ。

たとえロシアの戦争を支持しなくても、彼らと同じことを言うことで、ロシアに与することになる。

ロシアでのスキーやサッカーの大会は続々キャンセルされ、F1開催も無くなった。日本もそれに同調しているが、それは何らかの意見表明ではなく、いつもの通り「周りに流された」だけであろう。

既に世界のアスリートは声をあげ始めている。大坂なおみはこうツイートした

Sitting here looking at the news and I can’t believe what I’m seeing. It’s crazy to me that we live in a world that’s so extremely “out of sight out of mind”, I hope you know we’re thinking of you and praying for you 💛💙 #Ukraine

スポーツは「平和」でなければ、存在できないのだ。その「平和」を乱す勢力に対して、日本のスポーツ選手もはっきり声をあげるべきだ。

NOWAR


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