大きな事件が起こると、メディアや個人の「地金」が現れるものではある。
日刊ゲンダイ
楽天・三木谷オーナー「ウクライナ10億円寄付」に賛同の声も…ナインが抱える複雑な思い
日刊スポーツ
楽天グループの三木谷浩史会長兼社長はロシアのウクライナ侵攻を受けて10億円をウクライナ支援に寄付すると発表。
「送金完了! 新経連の理事、楽天の役員も寄付を始めてくれました。皆様も本当に少しでも良いので、寄付をお願いします。数がメッセージになり、力になります」


10億円と言う巨費でもあり、社会的立場もある公人なので、経済団体や会社の承認を得たわけだ。またSNSでは「家族にも相談した」とのことだが、あくまでこの10億円は「私費」であり、会社の金ではない。だから「皆様も本当に少しでも良いので、寄付をお願いします」とも言っているわけだ。

しかし日刊ゲンダイは、三木谷オーナーが2020年に公式戦が143試合から120試合に圧縮されたときに
約50億円の赤字を計上したその年の年俸交渉では「収支など球団経営の実態を選手一人一人に開示する異例のやり方でシビアな査定を行った」
ことを取り上げて、
ナインは好待遇を実感できていないだけに、オーナーの10億円寄付も心境は複雑だ。

と言う記事を書いている。いったい誰の心境が「複雑」なのかよくわからない。時間経過から見ても、選手に「三木谷オーナーが10億円寄付したがどう思うか」と聞いたのではないと思うが、選手の心境を慮ってのことだろうか?

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そもそも三木谷氏は自分の資産から10億円を拠出するのであって、株式会社楽天野球団や楽天グループの企業から金を出させるわけではない。「財布は全く別」だ。
もちろん、三木谷氏の収入はグループによるものだろうが会社の金をかすめ取ったのではなく、経営者、あるいは株主として正当な手続きを経て得た金で、自己の資産のはずだ。

この話は、楽天の選手が
「ウクライナに10億円もやるくらいなら、俺たちにもいくらかくださいよお」と言っているような印象を与えるが、
「そんなやつはおらんで、チッチキチー」である。
公私の金の別が判断できないような、意識の低い選手は今どきいないだろう。

日刊ゲンダイは現政権に対して厳しい記事も出すのだが、信憑性が今一つだ。この記事などは、何のために書いたのかよくわからない。


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