テレビに出ているタレントやスポーツ選手が、テレビから姿を消してYoutuberになるプロセスにはいろいろあるが「テレビに出られなくなって」舞台を変えた、と言う人も中にはいる。

典型的なのが宮迫博之だろう。吉本の売れっ子芸人だったが、反社会勢力との交際がきっかけで失脚した。他の芸人と違ったのは、吉本興業に真正面から歯向かったことだろう。大崎洋会長に決定的に嫌われて、他の芸人が復帰できた中で、会社にもテレビにも復帰できていない。

私は彼が取り立てて人格に問題があるとも、ひどい悪行をしたとも思わない。ただ、少し器用だったこともありYoutuberとして金儲けができてしまったために、ますます復帰の道が遠ざかってしまった。

焼肉屋「牛宮城」を開店させたが、これは相当難しいだろう。私は20年ほど前まで食肉流通会社で企画や販促の仕事をしていた。焼肉屋と言う業態は、しっかりした体制を組まないとなかなかうまくいかない。
よく言われたのは飲食店は「開業日の売り上げが、通常営業の1週間の売り上げになる」ということだ。要するに開業日は通常営業日の5~6倍売れると言うことだ。その数分の一の売り上げに損益分岐ラインを設定しなければならないのだ。
大事なことは「リピーター対策」「メニューの改訂」「高品質の肉の安定供給」だ。有名人の宮迫が店を作れば物珍しさもあって人は来るだろうが、その9割は「二度と来ない」人々だ。残り1割のお客を月に1回程度来るリピーターにできるかどうかだ。しかし報道によれば予約客を当日キャンセルしているようだ。顧客の心証を悪くするのは、開店時に一番やってはいけないことで、リピーターができるかどうか心もとない。
リピーターに飽きさせないようにサイドメニューや季節メニューを開発することも重要だが、肉は魚と違って季節感が少ない商材なのでなかなか厳しい。
宮迫やYoutuberたちは肉の味を云々していたが、A5の和牛が安定的に手に入るのなら、よほどおかしな調理や、変なたれを使わない限り味は問題ない。そもそも焼肉みたいな味の濃い料理が好きな人に、本当のグルメはいない。「ふつうにおいしかった」と言わせればいいのだ。
しかし肉の品質が落ちたらすぐにわかる。A5がA4になるとか、いい部位が手に入らないとか、保存、熟成方法がおかしいとかなれば、お客はすぐに勘づいてしまう。
飲食店の売り上げに占める原価(材料費)は3割と言われるが、A5の銘柄牛はとても3割で済まない。ご飯一杯700円と言う価格設定は、マージンミックスで原価率を下げようとしているのだろうが、良い肉を安定的に仕入れることができないと、売り上げが上がっても利益は出ない。
一番いいのは大手のミートパッカーとの取引だが、これはなかなか難しいだろう。畜産業者や中小の問屋から良い肉を安価に仕入れるのは、よほどしっかりした経営者でないと難しい。またホルモン系は特殊な仕入れルートがないと安定的に入手するのは難しい。
叙々苑は「叙々苑フードファクトリー」と言うセントラルキッチンを持っている。高級ではないがワンカルビは大手食肉小売ダイリキの子会社だ。そういう背景がなければ焼き肉店の経営は難しい。
都心の一等地だから、人件費も固定費も高いだろうし、普通に考えても店は持たない。ホリエモンが「1年で撤退すべき」と言うのは当然だろう。

宮迫は莫大な借金を背負って破産すると見るのが普通だ。

同じよう水に落ちた清原和博が、飲食店などに手を出さないのはまだ賢明だが、世間の多くの人々は、宮迫が大口叩いた挙句に貧窮するのをうすうす予想しながら、その成り行きを楽しんでいるのだと思う。

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