若者ら「部活動強制加入やめて」　スポーツ庁に要望書

若者の声を政策に反映させようと活動する「日本若者協議会」は9日、中学や高校の部活動に関し、生徒の意思に反して強制加入させるケースがあるとして、部活動は任意加入であることの周知徹底や実態調査を求める要望書をスポーツ庁に提出した。

大学受験を中心に据えている進学校では、部活の強制加入はほとんどない。むしろ成績の良い生徒に担任教諭が「部活もほどほどにしろよ」ということもある。

しかし公立校や、それほどの進学校ではない高校では「スポーツ、文化いずれかの部活に入ること」をルール化したり、強制することが多い。

この背景には「子どもが暇にしていると、よからぬことをする」という大人の先入観がある。「勉強するのならともかく、ゲームばかりやったり、街でたむろしたり。だから放課後は部活をさせるほうがいい」という認識だ。

頭の固い大人は「高校生は勉強するか、スポーツするかしないと、色気づいてろくなことはしない」と思っているのだ。
この世代の若者は「ろくなこと以外のこと」がしたくてたまらないのであって、ゲームだって、街で遊ぶのだって、もちろん部活だってその範疇ではあるのだ。

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また高校には「部活一筋」の先生が手ぐすね引いて待っている。もともと「部活指導」をするために教員になったような先生がたくさんいるのだ。
彼らの中には家庭よりもプライベートよりも「部活が好き」と言う先生もいる。そういう先生に話を聞くと「元旦以外は部活です、家族も理解してくれています」などと自慢げにいったりする。

日本の学校教育が、最も苦手なことは「多様性を認める」ことだ。もともと日本の学校は軍隊調で「判で押したような人間を作る」ために作られている。「みんなと同じことができるように」することが教育の使命だと言う意識がいまだに強い。

「部活」に関しても上のことをよく聞いて、「協調性」のある若者をつくることを目的にしている。
自分で考え、人とは違う発想、考え方で世の中を切り拓くような若者を作ることは「想定外」ではある。

若者が部活をするのは義務ではなく権利である。教育者はそのことを頭に叩き込むべきだろう。


NOWAR


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