(大川隆法とせがれが、ウクライナ侵攻後、ロシアを支持する本を出しまくっている。一晩で口述筆記した粗製濫造だが、一定数は信じると思うのが怖い)
ロシアのウクライナ侵略が始まってから、ネット上にロシア人を攻撃するようなコメントがあふれているという。目にするだけで気分が悪くなるから、それほど見ないようにしているが、予想されたことではある。
当然の話として、ウクライナを侵略するロシアという国家と、ロシア国民は、同一ではない。ロシア人は、ロシアに生まれた、あるいはその国籍を選択したというだけであり、プーチンの侵略行為に加担した訳ではない。
彼らが、ロシア人だからという理由で攻撃されるのは、ロシアのウクライナ侵略と同じくらい理不尽だ。

日本だけではないが、世の中には国籍や出自で人を差別する人が一定数いる。在日朝鮮人や部落民を差別する人などがそれだ。
彼らの中には、国籍、出自と個人のアイデンティティがまったく別物であることが理解出来ないような、知的レベルが低い人もいる。
しかし一方で、それくらいの理屈はわかるが、わざと攻撃している人もいる。特にネットリテラシーがある程度ある若い人などはそうだ。そういう人は、おおっぴらに叩けるような手頃な標的を探しているのだ。
最近は、ありもしない在日特権などを根拠に差別をすることが公式に否定されることが多くなったから、その一部がロシア人攻撃に回った可能性もあるだろう。
彼らは、自己確認の手段として差別をしている。世の中には、こんな酷い奴らがいる。でも自分は違う。自分は、彼らを非難する正義の立場にいると。
DHCの吉田会長は、全く根拠のない朝鮮人差別を自分のサイトで吹きまくったが、これなど「何を言っても許される身分になった自分」を確認する作業ではなかったか?
あの発言以来、DHCは公的なメディアでは広告ができなくなったようで、業績も苦しそうだ。吉田会長は退任していないが、日本社会はまだ捨てたものではない。
ただ、昨今は、理非をしっかり自分で判断しないと難しい事柄が出てきている。オリンピックなどでロシア人選手が排除されるのはどうなのか、という問題。選手はウクライナ侵略に加担していないのは明らかだ。彼らがスポーツから排除されるのはおかしいのではないか。
確かにそういう理屈も成り立つが、ロシアは侵略によってウクライナ人の日常生活を奪っている。ウクライナのアスリートは戦火によって出場の機会を奪われたり、精神的に不安な状態に陥っている。一方の当事国の選手がそういう境遇になる中、もう一方の当事国の選手が何の憂いもなくスポーツに参加できるのはどうなのか?スポーツという平和の祭典で、そういう状況は許されるのか、という問題がある。端的に言えば、ロシアのアスリートは「戦争状態の間、一時的に排除される」ということではないかと思う。
もう一つ、ロシアの選手たちが「私はウクライナ侵攻を支持する」「プーチンを支持している」という権利は、現時点では尊重されるべきだということだ。
もちろん、ごうごうたる反論を食らうだろうが、それは議論であるべきで、その選手への誹謗中傷であってはならない。
ヴォルテールは、民主主義を象徴するこんな言葉を吐いている。
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
そういうヴォルテールは強硬な反ユダヤ主義者だったそうだが、それはともかく、ロシア侵略に反対する我々は、同時にこうした高潔な意識を保持していく必要があるだろう。

2021年山﨑福也、全登板成績
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彼らが、ロシア人だからという理由で攻撃されるのは、ロシアのウクライナ侵略と同じくらい理不尽だ。

日本だけではないが、世の中には国籍や出自で人を差別する人が一定数いる。在日朝鮮人や部落民を差別する人などがそれだ。
彼らの中には、国籍、出自と個人のアイデンティティがまったく別物であることが理解出来ないような、知的レベルが低い人もいる。
しかし一方で、それくらいの理屈はわかるが、わざと攻撃している人もいる。特にネットリテラシーがある程度ある若い人などはそうだ。そういう人は、おおっぴらに叩けるような手頃な標的を探しているのだ。
最近は、ありもしない在日特権などを根拠に差別をすることが公式に否定されることが多くなったから、その一部がロシア人攻撃に回った可能性もあるだろう。
彼らは、自己確認の手段として差別をしている。世の中には、こんな酷い奴らがいる。でも自分は違う。自分は、彼らを非難する正義の立場にいると。
DHCの吉田会長は、全く根拠のない朝鮮人差別を自分のサイトで吹きまくったが、これなど「何を言っても許される身分になった自分」を確認する作業ではなかったか?
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ただ、昨今は、理非をしっかり自分で判断しないと難しい事柄が出てきている。オリンピックなどでロシア人選手が排除されるのはどうなのか、という問題。選手はウクライナ侵略に加担していないのは明らかだ。彼らがスポーツから排除されるのはおかしいのではないか。
確かにそういう理屈も成り立つが、ロシアは侵略によってウクライナ人の日常生活を奪っている。ウクライナのアスリートは戦火によって出場の機会を奪われたり、精神的に不安な状態に陥っている。一方の当事国の選手がそういう境遇になる中、もう一方の当事国の選手が何の憂いもなくスポーツに参加できるのはどうなのか?スポーツという平和の祭典で、そういう状況は許されるのか、という問題がある。端的に言えば、ロシアのアスリートは「戦争状態の間、一時的に排除される」ということではないかと思う。
もう一つ、ロシアの選手たちが「私はウクライナ侵攻を支持する」「プーチンを支持している」という権利は、現時点では尊重されるべきだということだ。
もちろん、ごうごうたる反論を食らうだろうが、それは議論であるべきで、その選手への誹謗中傷であってはならない。
ヴォルテールは、民主主義を象徴するこんな言葉を吐いている。
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
そういうヴォルテールは強硬な反ユダヤ主義者だったそうだが、それはともかく、ロシア侵略に反対する我々は、同時にこうした高潔な意識を保持していく必要があるだろう。

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