甲子園は1大会で1日は見に行くようにしている。昨日の3試合を見た。
当日券はなし。観客は14000人。応援団も音を鳴らし、例年通りの風景になっていた。

プロ野球ばかり見続けていると、高校野球のスピーディーさに改めて感心する。この日は3試合だったが、2時間を大きく超えたのは延長13回タイブレークまで行った第1試合山梨学院ー木更津総合だけだった。

その試合、木更津総合は1回裏に、山梨学院の先発榎谷を攻略、2番中西の二塁打、3番菊池のタイムリーで先制。木更津の打者は振りが鋭い。

IMG_7644


5回に山梨学院は7番岩田の二塁打から9番投手榎谷の右飛があたりは良くないが二塁打になって同点に。

ここから膠着状態が続いた。この日は非常に寒くて、各打者のバットの振りが鈍かったのかもしれないが、両校ともに安打こそ出るもののいわゆる散発で走者を送ることができない。

延長に入るも12回までに決着がつかず、13回は無死一二塁からのタイブレークとなった。

IMG_8442


先攻の山梨学院はこの状況で打者岩田がバント、これを木更津の投手越井颯一郎は迷うことなく三塁へ。二塁走者の佐仲はアウト。続く9番打者榎谷の当たりは二ゴロ、4-6-3の併殺が成立して一瞬で凡退。
木更津総合のナインは大声を上げて喜んだ。
その裏、木更津総合の先頭、3番菊池は左飛。これで2塁走者の山田が判断良く三塁へ。続く4番水野の打席で山梨総合は申告故意四球。これは非常に疑問が残った。水野はこの日2安打していたが1本は内野安打。それほど恐れるべき打者とは見えなかった。一三塁と満塁ではどちらが守りやすいか、ということだが、二三塁ならともかく、大きな差はないと思えるが。

IMG_8466


投手はすでに160球を投げている榎谷。内野守備が二三塁間に野手が3人並ぶ極端な守備。

IMG_8479


5番須永に対し榎谷はボールを3つ続けた。当然、こういうケースは想定すべきだっただろう。1球ストライクが入ったものの、5球目が外れ、木更津総合は押し出しさよなら。

IMG_8504


この試合は、監督の采配の差で決まったと言えるのではないか。木更津総合五島卓道監督は「タイブレークでは何をすべきか」が頭に入っていたが、山梨学院吉田洸二監督はこの事態に至って初めて頭を動かし始めた印象だ。

なかなか面白いせめぎあいだった。

IMG_8517



NOWAR


2021年山﨑福也、全登板成績

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!