読売新聞
火の付いたトーチで練習中にやけど、担任教諭も「罰が当たった」…生徒と家族が市などを提訴
2019年、名古屋市の中学校で火の付いたトーチを振り回す「トーチトワリング」を練習中に、生徒の衣服に火がついて大やけどを負い、PTSDにもなる事件が起こった。
しかし教員は謝罪せずに、生徒と親に

「ちょっと練習した日数が少なくて、そういうところで罰が当たっちゃったのかもしれんね。次からはミスなくやれる時は頑張ってやっていこうね」

と言ったという。
不信感を持った親は翌年刑事告訴し、教諭は書類送検され、業務上過失致傷の罪で罰金30万円の略式命令を受けた。

そもそも火のついたトーチを振り回すような危険な演技を中学生にさせる必要があるのかどうかも疑問だが、この教諭はマニュアルに従わず、タオルに浸した灯油を十分に絞らず点火させるなど重大な安全配慮義務違反があったという。

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教諭が自らの落ち度を認識していたかどうかも問題だが、生徒と親に話した口ぶりからは「学校で起こった事件だから、学校が守ってくれる。自分の落ち度が罪に問われることはない」という安心感が見て取れる。

教員は「上から目線でものをいう」ことが習い性になる。また、常に「指導者」の立場にいるから「自分以外の誰かの責任を咎める」習性もついてくる。さらに、教員は学校や教育委員会によって手厚く守られている。
そんな中で「一般の人とは異なる常識」が醸成されることも多いのだ。

もちろん、立派な見識のある健全な教員が大多数ではあるが「学校」と言う城壁の中で、おかしな認識を持つ教員もいるのだ。

教員が生徒に暴力をふるっても、学校内で起こった暴力であれば「体罰」となり、謹慎処分に処せられることはあっても刑事事件にはならない。
教員が授業や部活で過失によって生徒を傷つけたときも、学校でけん責処分などになることはあっても、警察に通報されることはなく、身内での処分で終わってしまう。
たびたび報道される教員による生徒への性犯罪でも、教育界は加害教員を擁護するかのような姿勢を取り続けている。

学校内は「国家権力不介入」ではない。教員が犯した罪や過失が「教育」の名のもとに看過されたり、厳罰化されないことはあってはならないだろう。

学生、生徒本人や親は、学校でおかしなことがあり、学校側の対応が不誠実だと思えば、迷うことなく警察に通報したり、弁護士に相談するなど「まともな対応」をすべきだと思う。


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