プロ野球を見ていると、チアガールも当然、視界に入って来る。必要だという認識はなかったが、昨日、札幌ドームで例の「狐ダンス」を見て、ちょっと認識が変わった。
3回に10人のチアガールが出てきて踊るわけだ。

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歌舞伎の「義経千本桜」は、人間に化けた狐が「両親の皮」でできた「初音の鼓」に引き寄せられるというファンタジーだが、最後は狐が本性を現し、踊るように鼓に取り付き、天へ昇っていく。
今は市川猿翁となっている市川猿之助の働き盛りの舞台を見たが「人間ではない所作」が実に魅惑的だった。昨日の彼女たちも、日本的な「狐」の所作を取り入れていて、魅力的だった。

終盤にはサングラスをかけてタオルを振り回した。

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こうした踊りに共通しているのは「コミカルな味」だ。格好いいとか、チームを鼓舞するとかいう意味だけでなく、エンタテイメントとしての要素をしっかり取り入れている。

他球団のチアガールもよく見る。ヤクルト

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DeNA

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オリックス

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おっさん風の見出しをつけるなら「健康なお色気」みたいなものかもしれない。
プロ野球なんだから派手な方がいいし、こういうもんだろうとも思っていた。
変なたとえだがチアガールは「鍋焼きうどん」にのってる海老天みたいなものだ。あればうれしいしあってほしいが、なくたって「鍋焼きうどん」でなくなるわけではない。なんとなく豪華になってうれしい、と言う程度のものだ。

しかし日ハムのチアガールにはしっかりとした「主張」を感じた。野球を見にくるお客に「海老天」以上の楽しみ、メインディッシュとまではいかないが、「独立した逸品」を提供しようという「意欲」のようなものを感じた。

DeNAのチアガールを取材したことがあるが、彼女たちはものすごい倍率を勝ち抜いて採用され、日夜練習に励んでいる。なかなか大変な仕事をするプロなのだ。

であれば、他球団のチアガールにももう少し「クリエイティビティ」を期待したい。「にぎやかし」の域ではない「こだわり」を見せてほしい。
そのほうが彼女たちのやりがいも増えるだろうし、注目度も上がるだろう。海老天はおいしいけれども。


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NOWAR


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