日本の命運を握っている政権与党の政治家たちが、浮気した旦那が奥さんに畳に頭をすりつけて謝っているような言辞を弄する昨今の日本である。渋茶をずずっと飲みたくなる。
統一教会の存在意義は「日本人の富を韓国に送金する」その1点である。それを実施するために、教会や本部などの体裁を繕い「信者」と言う名の、洗脳された人々を次々と生み出している。
違法かつ非人道的な集金活動を「正当化」するために、中央、地方の政権党の政治家に近付き「選挙協力」を餌にお墨付きをもらってきた。そして文鮮明のゆがんだ価値観を日本社会に植え付けるために、政治家たちを操縦してきた。
「今後関係を持たない」と政治家が言っても、そうされれば統一教会は存続できないのだから、いろんな手練手管でしがみついてくる。政治家の先生が連れないそぶりを見せるや否や「先生、この会合にも出席しておられましたよね」「この儀式も信者と一緒にしておられましたよね」と迫り、言外に「メディアに漏らすぞ」と脅しをかけるのだ。
あるいは山際経済再生(笑)大臣のレベルまで行けば、そもそも事務所のスタッフの大半が教会員だから、関係を持たないことなど不可能だ。
50年を超す歴史の中で、統一教会は日本の保守政治家の体内に住み着いて、様々な食指を伸ばしてきたのだ。身内の癌は簡単に切除できるはずがない。
岸田文雄、そして自民党政権は、これまでのスキャンダルと同様、野党やメディアの追及をのらりくらりとかわしているうちに、忘れてくれるだろうと思っている。多くの識者が言うように「舐めている」と言うほかはない。
しかし今回は、そんなに簡単な話ではない。これまでのスキャンダルは、自民党が守勢に回ったら自民党を支持する有権者が「いつまでやってるんだ」「それはメディアの捏造だ」「左翼の陰謀論だ」と援護射撃をしてくれた。
しかし今回は、多くの自民党支持者が怒っている。「美しい日本」といい「反韓」の旗を振っていた自民の右翼政治家が「韓国への送金システム」の維持存続に加担していた。「反共思想で共鳴した」と言っていたが、統一教会は北朝鮮の金親子とも通じている。
「知らなかった」ですまない「背信行為」が明るみに出ているのだ。これまで安倍晋三の尻馬に載ってリベラルや左翼、朝鮮人などを叩いていた人々は、不誠実な人でない限り、「アイデンティティ」の分裂に身もだえしていると思われる。
そのうえ言論を封圧していた安倍晋三その人がいないから、メディアも攻撃の手を緩めない。
この悪夢を断ち切るためには、本当に“今後関係を持たない”ようにするしかないだろう。自民党のどこかから、統一教会への解散命令を主張する政治家が出てきたら、国民は挙ってその人を応援すると思うのだが。
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