文春砲が坂本勇人に炸裂している。なかなかにえげつない見出しが躍っていて、この男の「肉狂い」が露呈してしまっている。
少年時代からの仲間だった田中将大が、早々に結婚して円満な家庭を築いているのとは大きな違いだ。
元々の性向、キャラクターの問題もあるだろうが、入団した球団の違いもあるだろう。
楽天は新興球団であり、私などの経験から言ってもメディアに対する対応は、真面目で地味なものだった。しかし巨人のメディアは、明らかに「人を見て」対応するし、我々みたいな野良のライターは、ごみのような扱いだった。顔見知りになると少し変わるのだが、出来れば関わり合いになりたくない球団ではあった。

とにかく巨人は女関係のスキャンダルが、続々と出るのだ。長嶋茂雄は独身時代夜の帝王だったし、原辰徳や阿部慎之助など酷いスキャンダルもたくさんあった。
巨人の選手には勝手に女が寄ってくる、それを食べているだけだ、と言いたいのかもしれないが、モラルの感覚が一般人とはかなりずれているのは、間違いのないところだ。
2016年の「野球賭博事件」も巨人が巣窟だったのだ。

さらに悪いのは、巨人は日本を代表する巨大メディアの傘下にあり、昔から新聞メディアに強力な圧力をかけてきた。新聞とその系列のテレビは、巨人にとって不都合なことは報じないのが通例になっていた。玉木正之さんのように、巨人から追放されたジャーナリストもいる。
もともと新聞、通信社から球団やNPB機構に転職する人もたくさんいて、取材する側、取材される側の境界があいまいになっている。今はやりの言い方で言えば「ずぶずぶの関係」ではあるのだ。
坂本についても2015年、プレミア12で行った台湾での行状が地元メディアで取り上げられたが、最も身近なスポーツ紙は、わざわざ現地に行っていながら全く報じなかった。

Sakamoto


今回の坂本勇人の一件は、そうとうえげつないものだと思うが、スポーツ紙は委縮してしまって一切それに触れない。
文春砲は二弾、三弾と続くだろうし、新潮やFRIDAYなど雑誌メディアも取り上げるだろう。そうなって初めて巨人の広報はコメントを出すのではないかと思うが、パートナーの健康や人権を無視して酒池肉林にふけるような輩には、スポーツをする資格はない。
ハニートラップの引っかかったと言う見方もあろうが、プロ野球選手と言う公人が、それで許されるわけではない。
結局、高卒で野球だけがうまい性欲が強い少年にモラルを教えずここまでやってきたことが、最大の原因だろう。村上宗隆が巨人に入らなくてよかったと言うのもうなずける話だ。

「男の甲斐性」みたいな言葉はもはや死語だ。巨人は野球がうまいだけの「人でなし」が試合に出ている。巨人、野球界はどれほど悪影響を与えているのかを、そろそろ認識すべきだろう。


NOWAR


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