月刊HANADAの花田紀凱は「ズブズブ」が今年の流行語大賞になるのではないか、と言っているが、この人物こそ「ミスター・ズブズブ」であろう。
安倍晋三礼賛とリベラル叩きで月刊HANADAは、ネトウヨや一部右翼の熱狂的な支持を得たが、その過程で統一教会も丸ごと引き入れていた。今や抜き差しならぬ関係になっている。

統一教会が安倍晋三と「ズブズブ」の関係になったのは一度目の総理を持してから2012年に返り咲くまでの間だったと言う。リベラル色の強い保守本流に対抗するためには、安倍は「選挙」で圧勝しなければならない。そのために統一教会の「魔手」を借りたのだ。
しかしそれは、日本の富を収奪して韓国に運ぶと言う統一教会の「ビジネスモデル」を看過することをも意味していた。
何度も言うが日本の国益の最大の庇護者たる総理大臣、政権与党の党首が、日本の富の韓国への流出を容認していたのは、申し開きのできない売国的な行為だ。
安倍晋三の支持者の多くはヘイトクライムも辞さない「嫌韓」であり、安倍を「韓国に甘い顔をしない毅然とした宰相」だと思っていた。悲惨を通り越して滑稽でさえある。

月刊HANADAなど右翼雑誌の論客は「統一教会叩き」を「いじめ」とか「リンチ」とか言っているが、彼らは事態を矮小化することに必死だ。全体的な図式を知ってしまえば、いかに頭の弱い読者と言えども「自分が騙された」ことに気が付くはずだ。
こういう調子でひたすら言を左右して、やり過ごそうとしているわけだ。

しかし小林よしのりは、そうではなかった。彼は右翼政治家、右翼の論客が統一教会に手もなく騙され、あるいは積極的に関与して、自らの支持者への「背信」を続けてきたことを鋭く批判している。

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統一協会問題については、WiLL巻頭の櫻井よしこと門田隆将の対談で、櫻井が「天宙平和連合(UPF)なる統一教会の関連団体にビデオメッセージを寄せただけで、「広告塔」扱いされています」と、安倍を擁護。
「統一教会の関連団体にビデオメッセージを寄せただけで」って!
そういうのを「広告塔」っていうんだよ!!
これに門田はさらに、UPFにはトランプ前米大統領、フランス、インド元首相らもメッセージを寄せていて、安倍だけではないと擁護。
そのギャラは日本の女性信者から収奪したカネだというのに!
ふたりとも、これで世間を論破できたつもりでいるところがすごい。櫻井は自分が統一協会系団体で講演していた関係があるから、何があっても「問題ない」ことにしなければならないのだろうが、保身のために必死で嘘をついているという様子もなく、むしろすっかりカルトの思考に染まっているようにも見える。


門田隆将と言う人はスポーツライターとして一時代を築いたが、今や自分の主張を補強するためにはフェイクでもデマでも何でも利用する浅はかさだ。

要するに安倍晋三とその取り巻きの論客は、右翼の皮を被ったマキャベリストの権力簒奪者だったのだ。
小林はここまで言い切っている。

日本は戦前・戦中、アジアに悪いことばっかりやってきたサタン国家だ。特に韓国は併合までしてしまって、とんでもない悪を行ってしまった。
だから日本はその贖罪のために、韓国に永遠にお金を貢ぎ続けなければならない、という歴史観を安倍は恩義ある統一協会のために守り抜いたのだろう


大きな失望と怒りの感情が吹きこぼれている。ネトウヨは自分が信じてきたことの「実態」を小林とともに直視すべきだろう。


NOWAR


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