岸田文雄内閣の支持率がガタ落ちしていると言う。自民党にしてみたら大問題だろうけど、私は、これがまともな状態だと思っている。
安倍晋三政権は、端的に言えば「依怙贔屓政権」であって、自分の支持者、仲間に対しては無理をしてでも優遇するが、そうでない勢力は洟もひっかけない。そして官僚やメディアには圧力をかけ続けた。

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安倍政権の支持率が常に高かったのは「経済界」「極右」「嫌韓、嫌中のネトウヨ」などが熱狂的に支持し、メディアも政権批判を手控えたからだ。
その裏で、政官界には腐敗が広がっていた。また極右と統一教会が結託してジェンダーやLGBTQの社会への浸透を阻害する動きが浸透していった。

岸田文雄も自民党議員の「人並」として、統一教会との関係はあったようだが、深刻なものではない。自分の派閥は小さいから安倍派への忖度はしているものの、官僚やメディアに対する圧力は非常に弱くなっていると思われる。
確かに「無策」だから、統一教会問題も、物価高騰も捗々しい成果はないが、すくなくとも「政府の無能」が、そのままあからさまになっていて、メディアの餌食になっている。だから支持率も下がっている。安倍ちゃん大好き人間の中にも岸田政権を攻撃している人がいる。
安倍晋三がいなくなったことで、政権批判が普通にできる世の中になったわけだ。

支持率が下がっているのは、岸田内閣に対して世間が「素の評価」をしているからだ。これが自然の姿だろう。
岸田内閣が無能であれば、そのまま退陣すればよいし、盛り返す気があればそうすればよい。今できる最善の政策は「統一教会を政界から締め出す」ことだろう。
このカルト教団に対しては、ネトウヨからリベラル、左翼までが嫌悪感を示している。擁護しているのは政権の寄生虫だった論客だけだ。
安倍晋三の国葬を強行することで、内閣支持率はさらに下がるだろうが、今後、安倍政権との「差別化」ができれば、まだ目はあるのではないか。
河野太郎がやっている「霊感商法対策検討委員会」に権限を持たせて、法制化することで、統一教会を無力化できれば、政権の支持率はぐっと上がると思う。

岸田文雄はウクライナを絶対的に支持している。プーチンを「ウラジーミル」と呼んでいた安倍晋三にはできないことだ。このことも含めて、もう少しだけ政権の行方を見たいと思う。



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