どういう事情があるにせよ「公認野球規則」に抵触しているのだから、日本ハムに非があると言う意見もある。しゃくし定規に言えばそうなるかもしれない。
しかし日本ハムが球場建設を決めたのは2016年。この年の12月にはNPBと日本ハム球団がタスクフォースを組んで事業計画を策定している。
球場の設計をアメリカのHKSに依頼したのは日本ハム側だが、日本ハムは球場建設の進捗を細かく発表してきた。
今年8月にNPBは実行委員会で、日本ハムの来年の開幕戦を他球団より1日早くすることを決めている。このとき本塁からバックネットの距離は議題に上がっていない。
日ハム側はエスコンフィールド北海道の設計思想について何度も発表しているが、本塁からバックネットまでの距離が短いことも「売り」としていた。

NPB機構と日本ハムは二人三脚で新球場開設に向けて動いた。決定後は日本ハム側に委ねられたが、球場の設計についてもNPB機構、球団とは常に情報共有してきた。
それを開場4か月前になって実行委員会が「野球規則に抵触する」と言うのは、どういうことなのか?
日本社会ではよくあることだが、組織の幹部の人たちが、事業計画の詳細に目を通すことなく、なんとなく全体の流れに沿って「承認」をしていたと言うことではないのか?
恐らく、現場の担当者は公認野球規則2.01「競技場の設定」に抵触すると言う事実を知っていて、その問題も議論したはずだ。何しろ日本ではこの事例はなかったことなのだから。しかし上にこの問題を挙げた段階で、いつの間にやらあいまいな結論に至ったのだろう。
他球団にしたところで、新球場の詳細についてチェックすることはなかった。
そして12球団の代表とコミッショナーが集まる実行委員会でも、このことが一度も話題になることはなかった。
たまたま11月の実行委員会で、どこかの球団代表が「公認野球規則に抵触する」と発言して大問題になったのだろうが、球団代表もコミッショナーも自分自身で「事業計画」や「球場の仕様」を確認することなく、下から上がってくる資料をそのままうのみにして会議に臨んでいたから、ここまできて問題が発覚したと言うことだ。
日本ハム球団はNPBに加盟して今年で48年になる。昨日や今日、名刺交換をした相手ではない。新球場の話も6年前から俎上に上がっている。
この期に及んでの「公認規則抵触」発覚の責任は、日ハム球団ではなく、日ハムを含む実行委員会全メンバーの「不作為、無責任」にあると言えよう。
しゃくし定規に「野球規則に違反しているからいけないんだー」というのは、小学生の言い草だろう。
実効性のある方策は、朝にも言った通り「公認野球規則」の改訂以外にない。今からバックネットや客席を破壊するのは愚の骨頂だ。

1982・83年松沼博久、全登板成績
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日ハム側はエスコンフィールド北海道の設計思想について何度も発表しているが、本塁からバックネットまでの距離が短いことも「売り」としていた。

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それを開場4か月前になって実行委員会が「野球規則に抵触する」と言うのは、どういうことなのか?
日本社会ではよくあることだが、組織の幹部の人たちが、事業計画の詳細に目を通すことなく、なんとなく全体の流れに沿って「承認」をしていたと言うことではないのか?
恐らく、現場の担当者は公認野球規則2.01「競技場の設定」に抵触すると言う事実を知っていて、その問題も議論したはずだ。何しろ日本ではこの事例はなかったことなのだから。しかし上にこの問題を挙げた段階で、いつの間にやらあいまいな結論に至ったのだろう。
他球団にしたところで、新球場の詳細についてチェックすることはなかった。
そして12球団の代表とコミッショナーが集まる実行委員会でも、このことが一度も話題になることはなかった。
たまたま11月の実行委員会で、どこかの球団代表が「公認野球規則に抵触する」と発言して大問題になったのだろうが、球団代表もコミッショナーも自分自身で「事業計画」や「球場の仕様」を確認することなく、下から上がってくる資料をそのままうのみにして会議に臨んでいたから、ここまできて問題が発覚したと言うことだ。
日本ハム球団はNPBに加盟して今年で48年になる。昨日や今日、名刺交換をした相手ではない。新球場の話も6年前から俎上に上がっている。
この期に及んでの「公認規則抵触」発覚の責任は、日ハム球団ではなく、日ハムを含む実行委員会全メンバーの「不作為、無責任」にあると言えよう。
しゃくし定規に「野球規則に違反しているからいけないんだー」というのは、小学生の言い草だろう。
実効性のある方策は、朝にも言った通り「公認野球規則」の改訂以外にない。今からバックネットや客席を破壊するのは愚の骨頂だ。

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