このブログを始めたのは2009年のことだ。翌年南アフリカでサッカーのワールドカップがあったときはあまり影響はなかったが、2014年のブラジル、2018年ロシアの時は、期間中、ブログのアクセスが一時的に減った。しかし今年は、そういう兆候はないようだ。
1998年のフランスの時は、私は雑誌を買い込み、全試合ビデオで録画した。当時のNumberのサッカー特集は全部持っている。野球野球できた人間だが、サッカーの世界の広がり、多様さに驚き、知りたいと思ったのだ。当時はユーロなんかも録画していた。
2002年の日本大会は、当時住んでいたマンションから長居の競技場が見える近さで、家人がボランティアに参加したりした。ただうちの周辺にもサポーターがうろうろするようになって、ちょっと怖かった記憶がある。
それ以降は関心が徐々に薄れていった。野球のことについて書くのを生業にしたこともあって、サッカーの新しい情報を仕入れる余裕がなくなってしまった。
ただ、昔は中田英寿が海外で活躍しているのを非常に珍しいもののように思って注目していたが、今は召集される代表選手の大半が海外でプレーしている選手になっている。野球の側から見て、これは非常にうらやましい。
サッカーの場合、Jリーグ選手のステップアップの場は、ヨーロッパからアメリカ大陸、アジアまで非常に多様だ。国別のリーグもハイレベルでたくさんあるし、市場は非常に大きい。選手は、移籍を繰り返しながら経験値を高めることができる。
しかし野球の場合、日本のトップリーグであるNPBの選手のステップアップ先はアメリカしかない。野球の宗主国MLBへの移籍の一択だ。韓国のKBOや台湾のCPBLは、NPBより格下とされ年俸水準も低いため、移籍先にはならない。
大谷翔平のように成功する例もあるが、特に野手はMLBでの成功は非常に難しい。近年、MLBでは毎年のように新しいトレンドができて、変化に乏しい日本の野球選手はついていけないのだ。
結局、大部分は日本に戻って来ることになる。発展性がないのだ。
野球のワールドカップといえるWBCは、サッカーよりもはるかにしょぼい。MLBとMLB選手会が主催者なのにもかかわらず、これまでは宗主国アメリカが選手を出し渋っていた。だから「二番目のリーグ」であるNPBの日本が、2大会連続で優勝した。一人でシャカリキになっている印象があった。
今回大会は、ようやくMLBの一線級が出場する。日本は相変わらず「絶対に負けられない戦いがある」みたいに言っているが、優勝は難しいだろう。東京ラウンドで敗退が決まる可能性さえあると思っている。
ただ、それでこそ「野球のワールドカップ」だという気もしている。
本家のサッカーのワールドカップでは、日本はグループリーグを勝ち抜くことができるかどうかが焦点になっている。難しいともいわれているが、それはサッカーの「世界の広さ、奥行き」を表している。日本選手にとって「開拓の余地」が無限にあるのだ。すごいことだと思う。
Number Web編集者には「ワールドカップ中も記事入れていただいていいですよ。忙しいので遅れますがアップします」と言われている。ペナントレース、ポストシーズン、ドラフト、トライアウトとずっと追いかけてきたが、12月の閉幕まで、時間に余裕ができた。球界再編などもあって、延び延びになっていた独立リーグの書籍の最終の追い込みなど、やるべきことをやろうと思っている。
1982・83年松沼博久、全登板成績
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2002年の日本大会は、当時住んでいたマンションから長居の競技場が見える近さで、家人がボランティアに参加したりした。ただうちの周辺にもサポーターがうろうろするようになって、ちょっと怖かった記憶がある。
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ただ、昔は中田英寿が海外で活躍しているのを非常に珍しいもののように思って注目していたが、今は召集される代表選手の大半が海外でプレーしている選手になっている。野球の側から見て、これは非常にうらやましい。
サッカーの場合、Jリーグ選手のステップアップの場は、ヨーロッパからアメリカ大陸、アジアまで非常に多様だ。国別のリーグもハイレベルでたくさんあるし、市場は非常に大きい。選手は、移籍を繰り返しながら経験値を高めることができる。
しかし野球の場合、日本のトップリーグであるNPBの選手のステップアップ先はアメリカしかない。野球の宗主国MLBへの移籍の一択だ。韓国のKBOや台湾のCPBLは、NPBより格下とされ年俸水準も低いため、移籍先にはならない。
大谷翔平のように成功する例もあるが、特に野手はMLBでの成功は非常に難しい。近年、MLBでは毎年のように新しいトレンドができて、変化に乏しい日本の野球選手はついていけないのだ。
結局、大部分は日本に戻って来ることになる。発展性がないのだ。
野球のワールドカップといえるWBCは、サッカーよりもはるかにしょぼい。MLBとMLB選手会が主催者なのにもかかわらず、これまでは宗主国アメリカが選手を出し渋っていた。だから「二番目のリーグ」であるNPBの日本が、2大会連続で優勝した。一人でシャカリキになっている印象があった。
今回大会は、ようやくMLBの一線級が出場する。日本は相変わらず「絶対に負けられない戦いがある」みたいに言っているが、優勝は難しいだろう。東京ラウンドで敗退が決まる可能性さえあると思っている。
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本家のサッカーのワールドカップでは、日本はグループリーグを勝ち抜くことができるかどうかが焦点になっている。難しいともいわれているが、それはサッカーの「世界の広さ、奥行き」を表している。日本選手にとって「開拓の余地」が無限にあるのだ。すごいことだと思う。
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1982・83年松沼博久、全登板成績
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今年はプロ野球のシーズンオフに開催されるのもあるかもしれませんね。
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