11月24日から沖縄県でジャパンウィンターリーグが始まる。これは、全国からアマチュア選手が集まり、ほぼ1か月間リーグ戦をすると言うイベントだ。
高校、大学、社会人の選手が、チームの許可を取ってこのリーグに参加する。
目的は様々だ

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一つはステップアップを目指す選手。NPBが最終目標だろうが、ドラフト後の大会なので、まずは来年1年、プレーするチームを見つけるためにこのリーグで自らの実力をアピールすることになる。
NPBや独立リーグ、社会人のスカウトが駆けつけるし、リーグ側は選手のパーソナルデータを関係者に配信する。
1年でプロに行きたいなら独立リーグか、社会人に属していないクラブチームのような者になる。しかし社会人に行くのも選択肢だ。

もう一つは「野球をやり切る」だ。高校や大学で、試合出場の機会に恵まれず不完全燃焼のまま社会人や進学することになる選手が、1ヶ月、最大24試合に出場して、丸でプロ野球選手のような1ヶ月を送る。大好きな野球を最後に集中的にやるわけだ。

このリーグの創設者の鷲崎一誠代表は、慶応義塾大学野球部出身だが、4年間、試合出場の機会に恵まれず、4年のときにアメリカのウィンターリーグに参加し、最後に思い切り野球をやり切った。その経験から、このウィンターリーグを企画したと言う。

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参加費は35万円と高額で、金持ちのぼんぼんの大会とみることもできるが、自己投資と考えることもできよう。宜野湾スタジアム横のリゾートホテルが宿舎になる。

私は今年5月、元読売ジャイアンツ社長の久保博さんの事務所で紹介されたが、まだ30歳。内の倅とさして変わらない若さで、大野倫さん、斉藤和巳さんを顧問にして、宜野湾市や読谷町の首長、さらには地元財界の支持を取り付けた。凄いことだと思う。

私は東洋経済オンラインに記事を書いたが、ぜひ応援したいと思うので、現地に行く。

ここまでの道は必ずしも平たんではなく、NPBと調整するも、時期尚早で見送りなった。プロアマの壁が立ちはだかったのだ。
また、少し前に琉球ブルーオーシャンズが「アジアウィンターリーグ」を沖縄で行うと発表。完全に競合していた。もともと実現は難しいと思われていたが、その後中止が発表され、琉球ブルーオーシャンズ自身も活動を休止した。

冒険ではあろう。無謀な取り組みともみえるが、しかし野球界はこういう若い力によるブレークスルーが必要なのだ。私もメディアにできるだけ書いていきたいと思っている。


NOWAR


1982・83年松沼博久、全登板成績

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