坂本勇人はキャプテンではなくなったが、それは岡本和真が坂本がキャプテンになった年齢になったからだ。ペナルティはなかった。報知からはまたカレンダーが出ている。田中健二朗もペナルティは科せられていないし、中村奨成も100万円減ながら契約更改した。
坂本は妊娠させた女性を堕胎させた挙句捨てた。その後示談に持ち込んだ。田中は不倫にDV、中村も妊娠させて堕胎させた。
いずれも女性を欲望の対象としかみなさず、プロ野球選手と言う強い立場を利用して、女性の権利を蹂躙し、責任を取らなかった。世間一般でいえば、最低の男たちだが、文春砲の攻撃があっても、何のコメントも出さなかった。また球団も一切反応せず、選手にペナルティも科さなかった。

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要するに公共財であるはずのプロ野球の世界では「女は欲望の対象」で、女性に対して非道な扱いをしても「球団は何も言いませんよー」と言うメッセージを天下に流布したのだ。

世間はこう思ったことだろう。
「仕方ないよな、野球さえできれば馬鹿でもOKの世界だし、女なんていくらでも寄って来るし。女もどうせバカばかりだから、釣り合っているんじゃないか」

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こういう連鎖になったのは、最も社会的地位が高く有名選手の坂本勇人が「知らぬ存ぜず」で逃げ来たからだ。坂本に比べれば小物である田中や中村が謝罪するはずもない。それに「球界の盟主」「紳士たれ」を高く掲げている球団が「女はやったもん勝ち」を肯定しているのだから、他の球団だってOKだ。

こういうのを「モラルハザード」という。

恐らく球団は女性に関するスキャンダルについて「完全黙殺」することで、文春砲などメディアにとっての「プロ野球選手のスキャンダル」の価値を下落させ「報道しても無駄だ」と思わせようとしているのだろう。

しかし、プロ野球界のこうした対応は、確実に「世間の信用」を落とす。昭和の時代、一部に「プロ野球選手はやくざと同然」「まともな仕事ではない」と言う通念があったが、そういう認識を持つ人が増えるだろう。

この件に関する球団の危機管理対策は間違っている。やらかした選手の方を向くのではなく、ファンの方を向いて、この件に関してしっかり見解を述べるべきだ。


NOWAR


1982・83年松沼博久、全登板成績

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