朝から「野球の記録」についてのブログを3連発したが、わりと反応はおとなしい。いろんな問題提起のときは、コメント欄がざわつくが、記録の場合はそういうことはないのだ。
このブログを始めて14年目だが、最初のころは「記録で何を語るの(笑)」みたいな反応が結構あった。野球において記録は、その最も魅力的な要素の一つでありながら、一部の人、特に競技者に軽んぜられてきた。

なぜなら野球の現場では記録を取るのは伝統的に「補欠」「控え」「できないやつ」であり、試合に出してもらえないから「スコアをつけている」との認識があった。そうでなければ「女の子にでも」やらせておけばいい仕事で、エースや中心打者は「スコアを付けたことがない」選手も多かった。

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「記録で何が分かる、試合は俺が投げて(打って)決まるんだ」みたいな自負があったのだ。この手の「ドカチン野球」の価値感が、長く主流だった。

スポーツ紙の記者にも野球選手上がりが多いが、彼らはプロ野球の番記者になって監督や選手と親しくなって、いろんなコメントを取ってくることが仕事だと思っている。
理想的には選手や指導者と会食を出来るところまで行きたい。
ゴルフやマージャンは「握るレート」がけた違いに大きいので一緒にするのは難しいようだが(おっと、内緒ごとだ)。

どのスポーツ紙にも「記録担当」はいるが、現場周りではないので、あまりいい仕事ではない。プロ野球の記録は千葉功、宇佐美徹也と言う2人のパイオニアが切り拓いた。千葉さんはスポーツ紙には所属しなかったが宇佐美さんは報知新聞の記録分野を充実させた。しかし役員にはなっていない。
高卒1年目で宇佐美さんの下に就いたのが蛭間豊章さんだ。今も嘱託として健筆をふるっておられるが、蛭間さんも幹部にはならないままに定年退職された。非常に惜しい気がしている。

MLBでは「野球はアナリストが作る」時代になっている。NPBもそうなりつつあるが、古い野球人、多くのファンはそうは思っていない。

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最近、私は星川太輔さんと一緒の現場になることが多い。WBCやNPBの情報化は、星川さんが担ってきた部分が多い。NPBの野球もトラックマンやラプソードの導入で劇的に変わってきているが、多くの野球ファンは、それにも関心がない。そもそもわからない人が多い。

つい最近、大勢と湯浅の記事で

大勢で妥当かと。数字並べてそれで決めるなら記者投票は要らないと思いますよ

と言うコメントを貰ったが「記録で語るのは、野球記者として恥」みたいな感覚が、記者にもファンにも根強くあるのだ。

そういう人は、本当は「野球のフロント」から、はるかに置いていかれているのだけども、いつになったら気が付くのだろう?



NOWAR


1982・83年松沼博久、全登板成績

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