日本シリーズでの救援失敗は、ずいぶんなショックだったろうが、それ以後も高津臣吾監督が信頼を寄せているコメントをしたので、救われた感があった。この一件もあって私は高津監督が好きになった。
どんな選手だったのか?キャリアSTATSを見てみよう。

Scott Mcgouph


オレゴン大学からドラフト5巡目でドジャース傘下に。
当初から救援投手だったが、出世は遅かった。2012年にトレードでマーリンズに移籍、2015年にようやくメジャーに昇格したが、6試合で降格。イチローのチームメイトだった。

翌年にはウェーバー公示を経てオリオールズに移籍するも芽が出ず、ロッキーズをFAになりヤクルトに入団した。

2年目まではセットアッパー、完ぺきに抑えるタイプではなくそこそこ打たれはしたが、壊れることなく投げ続けることができるタフネスが売りではあった。

2021年からクローザーになり、やはり数字的には抜群とは言えなかったが、仕事はしたとは言えるだろう。

マクガフがクローザーになってからヤクルトは連覇。やはり抑えが決まっていることは大きい。

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セットアッパーはシーズン中でも交代することが良くあるが、クローザーはシーズン通して1人であるのが望ましい。できれば数年間は固定したい。

マクガフの退団はヤクルトの戦略に大きな影響を与えるだろう。一番優秀な救援投手は清水昇だが、彼を9回に回したときに、8回を任せられる投手は見当たらない。思い切って若手を抜擢すべきかもしれない。

マクガフの例は数年前のトニー・バーネットを思わせる。バーネットはマイナーリーガーで、ヤクルトを経てメジャーデビューして短期間だが活躍した。
33歳のマクガフもMLBで働き場所をみつけたいのだろう。ヤクルトが気持ちよく送り出したことも好感が持てる。
良い後継者ができればよいと思う。



NOWAR


1982・83年松沼博久、全登板成績

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