「ま、この週末には落ち着くと思いますから、そろそろアップできればと」昨日のNumber Webの編集者とのやりとりだ。さもあろう、奇跡がそんなにしょっちゅう起こったりはしない。
明け方に目が覚めてトイレに立ってスマホを見たら、日本は0-1でスペインに負けていた。
「そうだろうなあ、今日で終わりか」と寝直していたら「コリン!」とスマホが鳴って開けてみたら、また勝っていた。

「日本はなあ、強い相手にしか本気出さへんねん。弱い相手には星をやって、強いとこに勝つんや。弱いもんいじめはせえへんねん」
大阪のあほなおっさんなら、そう言いそうな試合であった。

しかしワールドカップのインパクトは凄い。

カタールと言う成金国家で行われているおかしな国際大会であり、その正当性に疑問符がついていたのだが、少なくとも日本ではそうした批判は霧消するだろう。

この立て続けのジャイアントキリングで、日本のサッカー人気は確実に再浮上するだろう。

実はサッカー人気はここ10年、長期低迷期に入っていた。中学部活、球技の上位5競技の男子部員数の推移

Chugaku-Bukatu


サッカーは2013年には軟式野球を抜いて競技人口1位になったのだが、そこからずるずると人口が減っていった。野球はさらに激しい落ち込みではあったが、バスケットボール、卓球が追撃し、恐らく今年はサッカーがバスケに首位を奪われるのではないかと思われる。

野球は中学軟式に加えて硬式野球人口が約5万人いる。サッカーのクラブチーム人口も同じくらいあると言われている。他の3競技に比べればまだ優位とされるが、それにしても「伸び悩み」は深刻だった。

2012年との比較では、野球は57.2%とほぼ半減、サッカーも67.2%、他の3競技より減少率は大きかった。ちなみにこの間、高校生人口は89%程度になっている。

サッカーはかつての勢いを失っていたのだ。

朝のインタビューで吉田麻也が「サッカーの競技人口が増えるだろう」と言ったが、まさにこれからサッカーを始める子供が増えるだろう。

来年3月にはWBCがあるが、日本が勝ってジャイアントキリングと言えるのはアメリカくらいだ。
世界大会のバリューが全く違う。

サッカーはここから反転攻勢に出るのではないか。

しばらく「野球の人」はおとなしくしているしかないようだ。


NOWAR


1982・83年松沼博久、全登板成績

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