日刊スポーツ
【西武】平良海馬、起用法不満で保留「4年目は中継ぎやれない」「個人的にありえない」4日再交渉
この問題は、日米で今後、大ごとになっていく可能性があろう。

今や救援投手の出来不出来は、ペナントレースを左右する最大の要因になっている。ヤクルト、オリックス共にリーグ屈指の中継、セットアッパー、抑えを擁してリーグ制覇をしたわけだ。MLBでも同様だ。

日米ともに先発投手の投げる比率はどんどん小さくなり、救援投手のウェイトが増えている。
しかし、その待遇は厳しい。

先発投手の場合、登板間隔が厳格に守られ、多くの場合球数も管理されている。登板日の間の日のスケジューリングもち密に行われ、トレーナーや投手コーチがしっかりとサポートしている。

TairaKaima


しかし主戦級の救援投手は、ほぼ毎日ブルペンに待機する。球数についての制限もないし、場合によっては回またぎにもなる。特にセットアッパーは試合の状況で投げるタイミングも異なる。
アメリカでは、ブルペンでは一度しか肩を作らないが、日本では状況に応じて何度も肩を作る場合がある。その消耗度は非常に大きい。

その結果として、救援投手は数年で成績が下落し、投げられなくなることが多い。

その割に年俸が低いのは、先発はともかく、短期間、短いイニングならそれなりのパフォーマンスができる投手は、各チームに何人かはいるからだ。先発投手に比べて希少価値がないのだ。

平良海馬が球団に訴えたのは、端的に言えば「自分は、このまま起用されれば、あと2,3年で潰れてしまうかもしれない」ということだろう。
もちろん、先発でも早々に消える投手がいるが、少なくとも先発は自分で予定を立てて準備することができる。自分で自分の投球を管理できる。
投手と生まれてきたからには、一度は先発で投げてみたいと思う救援投手は多い。

松井祐樹のように、先発にトライしてうまくいかず断念する投手もいるが、平良海馬の異議申し立ては十分に理解できる内容だと思う。


NOWAR


1982・83年松沼博久、全登板成績

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