胸がすくようなニュースだ
スポニチ
野球殿堂博物館は13日、今年の殿堂入りを発表。競技者表彰のプレーヤー部門では元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(48)、エキスパート部門では元阪神のランディ・バース氏(68)が選ばれた。また、特別表彰で作曲家の故古関裕而氏が選ばれた。
日本野球は「助っ人」「外国人選手」に極めて冷淡だった。その根底には「本家のアメリカ野球の方が優れている、レベルが高い」ことを認めたくない「島国根性」があったのではないかと思われる。
しかし日本のプロ野球は「外国人選手」がいなければ、ここまで進化はしていなかった。

ランディ・バース 

RBass


1972年ロートン高からツインズに7巡目(全体152位)で入団。すぐ下の167番目にウィリー・ランドルフ。

しかし出世は遅かった。マイナーでの成績を見ると長打はあるし選球眼も良いし、なぜ昇格できなかったかと思うが5年かけて昇格するも翌年ロイヤルズに金銭譲渡される。さらに79年にはエキスポズ、80年にはパドレスに移籍するもメジャーに定着できず。82年にはウェイバーにかけられレンジャーズに移籍するも芽が出ずに、1983年に阪神に入団が決まる。

端的に言えば「打つだけ」の選手だったのだ。
NPBでは1年目は35本塁打、2年目は27本塁打。球場が狭く本塁打が良く出た当時のプロ野球では「合格点」程度の成績だったが、1985,86年と空前の打棒を爆発させ、2年連続3冠王。1985年の阪神、22年ぶりの優勝の立役者となった。

わずか34歳で退団し、引退したが、その印象は強烈だった。

競技者表彰(エキスパート部門)で78.6%(154票中121票)で殿堂入り。



アレックス・ラミレス

ARamirez


ベネズエラ出身、1993年インディアンスに入団。
ラミレスはほとんど四球を選ばずどんどん打っていくと言う極めてクセの強い打者で、高打率を上げるも昇進できず。1998年に昇格するも定着できず。チームにはマニー・ラミレスがいたが、アレックスはマニーの控えだった。
2000年にエンリケ・ウィルソンと交換でパイレーツに移籍するも結果が出ず、2000年オフにヤクルトに入団が決まる。
移籍当時は同じベネズエラ出身のロベルト・ペタジーニと中軸を組んでいたが、2002年オフにペタジーニが巨人に移籍してから絶対的な主軸となり、圧倒的な成績を残す。2008年にペタジーニと同じく巨人に移籍し、2年連続MVP。勝負強さは圧倒的だった。
2012年に横浜に移籍し、2013年に外国人選手初の2000本を記録して引退した。

この年のラミレス。
Ramirez


引退後、2016年から5シーズンDeNAの監督となりAクラス3回、優勢とは言えない戦力をやりくりしてポストシーズンに進出した手腕は大したものだった。

競技者部門で、81.7%(355票中290票)を得て殿堂入り。

こういう方向性で、外国人だけでなく「埋もれている名選手」を殿堂入りさせてほしいと思う。



NOWAR


1960~62年柿本実、全登板成績

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