この選手の殿堂入りは、明らかにWARの評価があってのことだろうと思う。
キャリアSTATS

S-Rolen


高校からフィリーズにドラフト2位で入団。1996年にはメジャー昇格し、翌年には21本塁打92打点、打率.283で新人王を獲得する。

翌年には三塁手としてゴールドグラブを獲得、打撃でも長打力があり、正三塁手として活躍した。

ただ、タイトルに手が届くような選手ではなく、打率も.280前後、三振はやたら多いが四球も多く出塁率は高い。

2002年7月にダグ・ニックル+金銭でカージナルスにトレードされる。同一リーグでもあり引き続きゴールドグラブを獲得する。一塁プホルズ、三塁ローレンと並び称される花形選手の一人になる。STLの名三塁手、ケン・ボイヤーの再来とも言われた。

2007年は左肩痛で戦線離脱、オフにブルージェイズにトレードされるも初めてのア・リーグではパッとせず。2009年シーズン中にレッズに移籍し、ここで復活し8回目のゴールドグラブ、オールスター。とにかく人気のあった選手だ。

2012年限りで引退。安打数は2077本、316本塁打1287打点、打率.281は「並みの強打者」だ。タイトルにも縁がなかった。

しかしrWARは前年一発殿堂入りしたデビッド・オルティーズが55.3なのに対し、ローレンは70.1。
打撃のWARが52.8に対し、守備WARが21.2もあった。オルティーズは打撃のWARが56.7に対し守備は-20.9だった。WARは守備、打撃の単純な足し算ではなく調整が入るが、ローレンの場合は守備成績がなければ、殿堂入りはなかったはずだ。

もう一つ言えばローレンは「オーガニックな選手」として有名だ。これも大きかったのだろう。

日本で言えば松田宣浩クラスか。松田の殿堂入りはかなり厳しそうだが、MLBの基準では、こういう選手も殿堂入りするようになっている。



NOWAR


1960~62年柿本実、全登板成績

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