私の住んでいる奈良県西部に、今年からJリーグのクラブができた。三郷町というところに人工芝のグラウンド2面とフットサルコート、クラブハウス、ユースの寮、食堂を備えた本拠地施設ができた。
三郷町と言うのは、そうとうな田舎ではあるが連日ローカルニュースで本拠地がどんどん整備されていく様子が連日報じられている。
自分の住む町に「Jリーグがやってきた」という実感があり、注目度がぐんぐん上がっている印象がある。何かウキウキする空気が伝わってくる。

奈良県はもともと野球県だった。天理、智辯、郡山という強豪校があって、甲子園でも活躍していた。
少年野球も盛んだったし、野球の方が圧倒的に人気があった。
奈良県はサッカーが強くなくてインターハイで決勝に出たこともないし、日本代表も私の家の近所で育った古橋亨梧くらいしかしらない。

でもJFLのクラブができて、滑り込みの形で昨年J3に昇格が決まってから、一気にサッカーの報道が増えた。
奈良県の田舎にサッカークラブができただけなら、ここまで盛り上がることはないのだ。このクラブが、Jリーグの裾野にあって、Jリーグへの昇格が可能だったこと。そして実際にJ3に昇格したことでこの盛り上がりになったのだ。

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地域のサッカークラブは、野球の独立リーグと大差ない経営規模だ。しかし、Jリーグとつながっていることが地域の「信用」となり、経営がうまくいくのだ。

奈良県にはかつて大和侍レッズという野球の独立リーグがあった。2011年に関西独立リーグに加盟したが2年で潰れた。元日ハムの田中実が監督を務めたが、客は全く入らなかった。「自称プロ野球」の独立リーグには全く信用がなかったのだ。企業としてのマネジメントも脆弱で、見通しも甘かったのだろうが、何よりも「信用」がなかったのだ。

何度も紹介しているが、Jリーグには「100年構想」がある。

あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。
「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること


この構想に従って粛々と裾野を広げていったわけだ。今季、Jリーグは3カテゴリー60クラブになる。

NPBはずっと12球団。エクスパンションを否定し続けている。独立リーグとの提携も拒んでいる。
ファンも「こんな田舎に客なんか来るかあ」といういうだけだ。

お客も人気も、自分たちで作るものだ。健全な経営と、中央のリーグの支援があれば、まだまだ日本には開拓の余地があるのだ。


NOWAR


1960~62年柿本実、全登板成績

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