NPBからMLBに移籍した3人の選手のことだ。
オリックスの吉田正尚は5年総額9000万ドル(123億9000万円)でボストン・レッドソックスにポスティング移籍。ソフトバンクのエース、千賀滉大は海外FA権を行使し、5年7500万ドル(約97.5億円)でニューヨーク・メッツに移籍。さらに阪神の藤浪晋太郎もポスティングでの移籍が決まり、1年契約ながら年俸と出来高を合わせて425万ドル(約5.5億円)の契約を結んだ。

吉田は大学との練習試合で犠牲フライを一本打った。守備でもフライを2つ無難に処理した。千賀はメッツの主軸ピート・アロンソ、ジェフ・マクニールに「ゴーストフォーク」を披露した。藤浪は2度ブルペンに入り、ライブBPでは156㎞/hの速球とカーブ、スピリットで打者を退けた。1日には練習試合で大谷翔平と投げ合うことが決まった。

ここまでは上々である。3人とも「今度来た日本人は使えそうじゃないか」と思わせることに成功している。当たり前の話だが、ここからだ。

吉田正尚は本塁打はともかく、とにかく安打を打つことだ。彼のずば抜けた選球眼と動体視力を活かして塁に出ることだ。ま、守備や走塁は「並み」であることはみんな知っているのだから、とにかくNPB時代と同様の安打がほしい。火を噴く二塁打なんかよいのだが。
彼はもうすぐアメリカを離れて、WBCのために日本に戻って来る。MLBの野球に慣れる時間はほとんどないまま開幕直前にアメリカに戻ることになる。これは相当厳しいところではある。

IMG_0943


千賀はどうしても右ひじが気になる。普通に投げることができれば、メッツの大投手陣の中でもローテ4番目の投手として立派に務まると思うが、頑張りすぎで靱帯が「ぴりっ」となったら年単位の遠回りになる。

Senga


そして藤浪は、当てないことだろう。彼の制球の乱れはメンタルが大きいと思うが、今のところ気分良く投げているようなので、そこそこ打たれてもいいから「QSはいけそうだな」と思わせる程度に落ち着けばいいと思う。

IMG_8532


オープン戦が始まればすぐに数字が出てくる。彼らの「期待感」ができるだけ長く持続することをひたすら願う。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!



NOWAR


1960~62年柿本実、全登板成績