虫を殺すに火炎放射器を持ち出した日本と、牛を殺すにハエたたきで挑んだチェコ、と言う趣。野球の面白さを感じた。
オーストリア坂梨監督によればチェコはコバラ、パディサック、ノバックあたりが有力な投手とのことだったが、オンジェイ・サトリアという小柄な投手がキャッチボールをしている。

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「ダーリンは外国人」に出てきそうである。

日本は佐々木朗希。この日は3.11であり、期するところあったはずだ。

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速球はすべて160㎞/h超、最速164㎞/hを記録したが、佐々木は二死からクルップに二塁打を打たれる。

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続くチェルベンカの遊ゴロを中野が悪送球、全く意外にもチェコが先制する。

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チェコのサトリアは速球が125㎞/h前後、変化球は110㎞/h台。侍はこんな遅い球を長いことみてこなかったはずで、1回、2回と無得点。

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これは野球と言う競技の不可思議さ、面白さを如実に表している。彼をマウンドに上げたパベル・ハジム監督は名将だ。

ただこの状況はずっと続くわけではない。打順が一巡すると日本は対応するようになる。
3回1死から近藤が二塁打。

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大谷は三振、村上が歩いて、吉田正尚が2点タイムリー二塁打。

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山田も左前打で、3点が入る。球場に安どの声が拡がる。

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サトリアは3回68球で降板、佐々木も4回66球で降りる。

チェコは以後、サトリアよりも球速が20㎞/h近く早い投手が上がるが、日本は水を得た魚のようにのびのび打ちまくった。

ヌートバー、近藤、大谷の二塁打競演は素晴らしかった。

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佐々木の後、宇田川をはさんで宮城が5イニングを1失点で投げ切る。東京ラウンドでは彼の役割はこれで終わりだろう。

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8回には牧の一発も出た。

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続く村上は待望の初安打。

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終わってみれば10対2であったが、面白い試合だった。

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チェコは日本に拍手を送るなど、終始紳士的で、立派なチームだった。

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ボックススコア

CZE-JPNBox


勝敗表

G-B


得失点差を見ても日本は極めて有利になった。今日のオーストラリア戦で決めたいところだ。



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1960~62年柿本実、全登板成績