Number Webに栗山英樹監督の采配について記事を書いて、そこそこの手ごたえを貰ったのだが、ヤフコメに「松井裕樹は何をした」みたいなコメントがいくつか並んだ。
壮行試合、強化試合の段階から、松井裕樹と戸郷翔征の2人は、WBC公認球にうまく適合していない印象があった。松井は3月3日、中日との壮行試合で2死を奪う間に4失点している。
それでも第2先発の戸郷は開幕の中国戦とアメリカ戦に投げることができた。
それは戸郷が先発投手であり、長いイニングを投げることが求められているからだ。
しかし松井裕樹は救援投手であり、1イニング限定である。もともと登板機会が少ないうえに、緊迫する試合が続く中でどんどん登板のチャンスが無くなっていく。
結局、松井は韓国戦で大差がついてから1イニングを投げただけに終わった。

無失点に抑えたが、あまり自信がなさそうに見えた。
準々決勝以降のノックアウトステージでは、一つの失敗も許されない。イタリア戦は6点差がついたが、メキシコ戦、アメリカ戦ともに1点差であり「テストする余地」は全くなかった。
クローザーは大勢で固まってしまい、セットアッパーも伊藤、湯浅、高橋宏になった。
短期決戦の中では仕方がないことである。栗山監督はアメリカまで連れてきながらついに投げさせることがなかった山崎颯一郎と松井については気にかけてはいただろうが、ガチガチのパズルが組み込まれていく中で、どうすることもできなかったのが実情だ。
しかしそれでも松井も山崎もチームの一員としての姿勢を失わなかった。
キューバでは主軸のヨエニス・セスペデスが日本に来るのを嫌がって離脱したが、松井も山崎も「これならチームに戻って練習したほうがましだ」とは思わなかったのだ。
この事例、レギュラー選手をガチガチに決めて、あとの選手は球拾いと声出しだけで「試合に出なくてもチームのためにできることはいくらでもある」ともっともらしいことを言う少年野球の指導者とは似て非なるものだ。
彼らは試合に出なくてもWBCと言う舞台で「いろんなものを学んで帰ろう」と思ってチームに帯同していたのだ。
「松井は何をした」「松井だけ浮いてる」みたいなコメントは、まさに「心無い」の一語だろう。
原隊に復帰してからの2人の活躍に期待したい。
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1960~62年柿本実、全登板成績
それでも第2先発の戸郷は開幕の中国戦とアメリカ戦に投げることができた。
それは戸郷が先発投手であり、長いイニングを投げることが求められているからだ。
しかし松井裕樹は救援投手であり、1イニング限定である。もともと登板機会が少ないうえに、緊迫する試合が続く中でどんどん登板のチャンスが無くなっていく。
結局、松井は韓国戦で大差がついてから1イニングを投げただけに終わった。

無失点に抑えたが、あまり自信がなさそうに見えた。
準々決勝以降のノックアウトステージでは、一つの失敗も許されない。イタリア戦は6点差がついたが、メキシコ戦、アメリカ戦ともに1点差であり「テストする余地」は全くなかった。
クローザーは大勢で固まってしまい、セットアッパーも伊藤、湯浅、高橋宏になった。
短期決戦の中では仕方がないことである。栗山監督はアメリカまで連れてきながらついに投げさせることがなかった山崎颯一郎と松井については気にかけてはいただろうが、ガチガチのパズルが組み込まれていく中で、どうすることもできなかったのが実情だ。
しかしそれでも松井も山崎もチームの一員としての姿勢を失わなかった。
キューバでは主軸のヨエニス・セスペデスが日本に来るのを嫌がって離脱したが、松井も山崎も「これならチームに戻って練習したほうがましだ」とは思わなかったのだ。
この事例、レギュラー選手をガチガチに決めて、あとの選手は球拾いと声出しだけで「試合に出なくてもチームのためにできることはいくらでもある」ともっともらしいことを言う少年野球の指導者とは似て非なるものだ。
彼らは試合に出なくてもWBCと言う舞台で「いろんなものを学んで帰ろう」と思ってチームに帯同していたのだ。
「松井は何をした」「松井だけ浮いてる」みたいなコメントは、まさに「心無い」の一語だろう。
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