SNSで「この言葉がひっかかる」と言う人がいたが、私は使ったことはない。
プロ野球でいう「女房」とは、決まった投手の球を受ける捕手のことだ。山本由伸とペアを組む若月健矢がまさにそれだが、この言葉、汎用性がものすごく少ない。

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捕手を「女房」というが、バッテリーを「夫婦」とは言わない。また捕手を大事にする投手を「愛妻家」とは言わないし、他の捕手と組むことを「不倫」とか「浮気」とかも言わない。
投手と捕手が仲たがいすることを「夫婦喧嘩」とも言わないし、投手が自分でサインを出すことを「夫唱婦随」とは言わない。
辛うじて、昔から組んでいる捕手を「古女房」ということがあると思うが、それくらいか。
バッテリーを組んでみたかった捕手との組み合わせが決まったときに「恋女房」とかいうこともある。
ただ当然ながら、捕手を「彼女は」ということはない。「彼は」である。当たり前だが。

この言葉、いろいろ気持ちが悪いのだ。
まず、当然ながら男の選手である「捕手」を女性の名詞で呼ぶことの気持ち悪さ。

甲斐拓也や

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森友哉や

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広島の捕手3人衆など、女房と呼ぶのはおぞましい。

石原 磯村 坂倉


それなら「吹田の主婦」の方が、ずっと「らしい」。

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そして「女房」という言葉には「投手にけなげに尽くす選手」というニュアンスも感じられる。スポーツ紙が考えた言葉だろうが、男女の役割分担が否定されつつある時代にあっては、その概念も「古臭い」。

もう死語にしていいのではないか?



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