今年は日本ハムが上り調子な中、昨年「最下位二人旅」を続けていた中日が取り残されている。
中日という球団がほとんど補強をせず「存続すること」だけを考えるダメ球団なのが前提ではあるが、立浪和義監督の資質がいよいよ問われている。

今季の中日打線
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二塁の阿部寿樹、遊撃の京田陽太を放出。ともに移籍先でパッとしない。
その代わりに抜擢した二塁の福永裕基は、打撃でも活躍しているし、遊撃は龍空から村松にスイッチして実績が上がりつつある。

現役ドラフトで獲得した細川が3割をマーク。さらに石川も復活した。

実績は上がりつつあるが、とにかく「ピストル」だ。チーム本塁打はわずか12本。12球団最下位だ。一発を打つ打者がいないために、威圧感がなく相手投手に嘗められている。

元々バンテリンドームはピッチャーズパークではあったが、本塁打12本、被本塁打18本と「赤字」になっている。

何と言っても中軸打者がいないのが大きい。新外国人のアキーノは守備もお粗末で打撃も荒い。カリステもさっぱり。

実績あるビシエド、出戻りで一時期は強打で鳴らしたアルモンテを起用すべきだと思うが、立浪監督はこのところ外国人打者を起用していない。

ビシエドは今季8年目、通算939安打を打ち、中日屈指の外国人選手だ。打つだけでなく一塁守備も抜群で、攻守の中心打者だった。
しかし立浪監督は「得点圏打率が低い」ことを理由に使っていない。確かに得点圏打率は13打数0安打。全く結果が出ていない。しかし中軸打者のはずがわずか13回しか得点圏で打席に立っていないのだ。

そもそも「得点圏打率」は、実力、勝負強さというより「偶然の産物」というべきものだ。本塁打以外の安打率は「確率」で説明できるとされる。得点圏打率の信憑性は極めて低い。

ビシエドのように永年レギュラーを張った選手は、長く使い続ければ数字が上がってくるものだ。使ったり使わなかったりすれば、成績が上がらないのは当然なのだ。
もともと中距離打者ではある。26本塁打がNPBのキャリアハイだからタイトルが狙えるような選手ではない。しかし70打点前後が計算できる安定感のある打者なのだ。

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ビシエドは今期中のFA権獲得が確実視される。外国人枠から外れるのだ。球団にとって非常に大きなメリットがある。スタメンでしっかり使い続けるべき選手なのだ。
中日の最多安打者、立浪和義はそんなことくらいわかっていると思うのだが。

恐らく立浪は、ビシエドが嫌いなのだろう。若手を抜擢してビシエドを引っ込めたいという意向があるのだ。ビシエド自身も腐っているのではないか。

もしビシエドがFA宣言をすれば、NPB球団から必ずオファーがあるだろう。まだ34才であり、二軍で.360と打っている。長打が減っているのは事実だ。打球が上がらなくなっているが、確実に数字が見込める打者なのは間違いない。

日本に対する愛着もある打者である。彼のキャリアがさらに充実することを望む。



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