昨日の京セラドーム、オリックス対日ハム戦は、珍しい演出が行われた。オリックスを「オリックス高校」として、高校野球のような選手紹介をした。アナウンスは甲子園の元ウグイス嬢(ふっるー!)だった。
それだけではなく、試合前には大阪桐蔭の吹奏楽部が、高校野球応援歌をメドレーで演奏した。

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これもなかなかのものだったが、試合が始まると大阪桐蔭の吹奏楽部は右翼外野席に移動、応援団とともに選手の応援をしたのだ。

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吹奏楽部は日本高野連とは無関係だから、プロ野球の応援をしてもいいのだろうが、かなり思い切った企画だと思う。

オリックスの4番は森友哉、チームには山足達也と大阪桐蔭出身選手がいる。そしてこの日本塁打を打った日ハムの福田光輝もOBだ。彼らはひとしおの感慨を抱いただろう。

大阪桐蔭の吹奏楽部は何枚もCDを出している。端的に言って、応援団のラッパとは「音の厚み」が違う。ものすごい重厚な音が響いていた。

大阪桐蔭のような有力私学では「甲子園」「進学」とともに「吹奏楽」も生徒募集の大きな「売り」になる。生徒は吹奏楽の全国大会出場を目指して大阪桐蔭に入学するのだ。

私は7年ほど前、有力私学の吹奏楽部の取材をいくつかした。全国に名が知れ渡っているような指導者の中には「甲子園で演奏するのは、目的でも何でもない。どちらかというと迷惑」という人もいたが、大阪桐蔭の場合、学校アピールと割り切って協力しているようだ。

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大阪桐蔭の吹奏楽部に入るような子は、ほとんどが「マイ楽器」だ。楽器屋の取材もしたが入学前になると何十万もする楽器を買う親子連れでにぎわうという。大型金管楽器の中には、小型自動車くらい高いのもあるが、買っていく親子もいるという。

応援は選手によっていろんなパターンがあるが、大阪桐蔭は易々とこなしていた。甲子園での応援で慣れているからだろう。

率直に言って、毎試合聞かされている応援団、応援のパフォーマンスは大阪桐蔭に比べれば幼稚で、ワンパターンだと思った。ラッパも旋律を吹くのが精いっぱいだし、そりゃ素人がろくに練習もせずに「楽しみ」でやっているのだから仕方ないが。

私は甲子園の応援合戦も全然好きではないが、あれはアルプス席限定で、バックネット裏で一緒にやる人はいない。だから「被害」は少ないし、何より音楽的なレベルは甲子園の方が上だ。

京セラドームの応援は応援団の指示で行っていたが、変なところは真似しないでほしいと思った。

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プロと高校の応援団の差異を、はからずも実感したが、結論としては、やっぱり今のプロ野球の応援団、いらないです。


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