このサイトには「たかが週刊誌が!」とコメントする人がたくさんいる。週刊詩は与太記事ばかり書く。信用できない。やはり新聞を読まないと、みたいな人は年寄りを中心に多いと思う。
週刊誌など雑誌メディアと新聞の最大の違いは、「記者クラブ」に所属しているかどうか、だ。
新聞、テレビは記者クラブに所属して、取材源から優先的に情報がもらえる。
プロ野球で言えば、記者証をぶら下げていればほぼフリーパスでどこの現場にも行ける。選手、監督、コーチなどにもいつでも話が聞ける。球団広報とは本当に深い付き合いだ。多くの球団で、スポーツ紙記者から転向した球団広報もいる。
これに対し雑誌やネットメディアは取材の度に「取材申請」をしなければならない。また取材できるエリアも限定され、インタビューも申請しなければならない。また時には「有料」になることもある。
広報も、雑誌、ネット系メディアには、見下げた調子で対応する。

情報密度と言う点で、また、チーム、選手との密着度と言う点で、雑誌メディアは新聞・テレビに圧倒的な差をつけられている。
だから新聞、テレビは圧倒的な情報を持っている。しかし、これらの記者は球団や選手とあまりにも親密すぎるために「知っているけど書けない」ことがたくさんある。実質的に「身内」になっているので、都合の悪いことは書けないのだ。
これ、もうすでに言論機関として終わっていると思うが。

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山川穂高の不祥事のようなスキャンダルは、おそらくもっと起こっている。しかし記者は知っていても書かない。広報と相談して「ここは抑えておこう」みたいなことになる。忖度しまくるのだ。

しかし雑誌メディアは、忖度する必要は全くないから、これをスキャンダルにし、部数増につなげるのだ。ただ雑誌メディアは新聞、テレビに比べて取材コストがかかるし、常にリスキーだ。だから、部数の少ない弱い雑誌メディアは、新聞や他の雑誌メディアの報道をベースに憶測記事を書く。このあたり、私のブログと大して変わらない。これを「こたつ記事」という。その中には、事実関係さえ怪しいいい加減なものもある。そういう報道によって「三流雑誌が!」という評価になる。

しかし力のある文春、新潮などはちゃんと費用と手間をかけて裏をとり、しっかりした記事を書く。法務部もあって訴訟にも備えている。「文春砲」が各方面に大きな影響を与えているのは、その記事が信ぴょう性が高く、事実それによってさまざまなスキャンダルが明らかになっているからだ。

そういうスキャンダルは、新聞記者のかなりの部分が「実は知っていた」りするのだ。しかし彼らは取材源と癒着しているから「書けない」わけだ。

我々はこう言うメディアの構造も知ったうえで、いろいろ判断しなければならない。


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