この本は必読である。
日韓関係が、安倍晋三、文在寅という強硬派のリーダーの登場で、戦後最悪と言うほど冷え込むなかで、日韓の野球交流も急速に小さくなった。
かつては金泰均や李大浩など、韓国のトップ選手がNPBに来たり、韓国のコーチが日本で学んだり、日本の野球人がKBOチームの監督、コーチになるなど、日韓野球交流は非常に盛んだった。
KBOは、NPBよりも50年近く後に生まれた。今ではMLB、NPBに続く3番目のプロリーグではあるが、KBOが成長するにあたっては、NPBは様々な支援をしてきた。
張本勲は、在日二世の選手を積極的にKBOに紹介した。初代首位打者の白仁天は、韓国生まれで日本野球で育った選手だったが、張本の東映の後輩でもあった。白はプレイングマネージャーとしてKBO唯一の4割打者になっている。
日本から行ったコーチや監督も多かった。またKBOに実力がついてくると、日本にやってくる選手も増えた。宣銅烈や李承燁などは日韓で実績を挙げている。
またNPBは「プロ野球選手はどうあるべきか」という振舞い方でもKBOの先生だった。
伊東勤は2012年、斗山ベアーズヘッドコーチに就任したが、KBOの選手が試合後、ユニフォームのままで食事に行くことを固く戒めた。そのころまでKBOの選手はユニフォーム姿で歓楽街に繰り出して周囲の注目を集めるのが常だったのだ。しかし伊東勤は「野球選手としての責任を自覚すべき」と言って改めさせた。
そういう部分、さらには「打つ」「投げる」「走る」しかなかったKBOに複雑な作戦を教えたのもNPBから行った指導者だった。
しかし安倍晋三ー文在寅時代になり、日韓の交流はほとんど途絶えた。KBOのチームは春季キャンプを宮崎や沖縄で行っていたが、それもほとんどなくなった。選手や指導者の人的交流もほとんどなくなった。
この間にNPBではトラックマンなどを駆使したデータ分析が進んだ。また選手のコンディショニングも進化した。WBCはまさに「野球先端技術の実験場」でもあったのだが、KBOはこの分野で立ち遅れていた。
金廣鉉らが試合前日に飲み歩いていたのは、KBOの「コンディショニング」の意識がそれくらい低かったことを意味している。
韓国は、日本を「最大の好敵手であり、勝てる相手」だと思っていたが、おそらく日本側の韓国の評価は戦う前からそんなに高くはなかったはずだ。データを見れば事前に実力はある程度わかるのだから。
今になってのKBOの選手処分は、韓国野球が「貧すりゃ鈍す」の状態にあることを象徴している。
KBOが強くならないとアジアの野球は面白くなくなる。
時代は変わって国のトップが変わったのだから、野球の日韓交流を盛んにしていくべきだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!
年度別チーム第1号本塁打は俺だ! まとめリンク
KBOは、NPBよりも50年近く後に生まれた。今ではMLB、NPBに続く3番目のプロリーグではあるが、KBOが成長するにあたっては、NPBは様々な支援をしてきた。
張本勲は、在日二世の選手を積極的にKBOに紹介した。初代首位打者の白仁天は、韓国生まれで日本野球で育った選手だったが、張本の東映の後輩でもあった。白はプレイングマネージャーとしてKBO唯一の4割打者になっている。
日本から行ったコーチや監督も多かった。またKBOに実力がついてくると、日本にやってくる選手も増えた。宣銅烈や李承燁などは日韓で実績を挙げている。
またNPBは「プロ野球選手はどうあるべきか」という振舞い方でもKBOの先生だった。
伊東勤は2012年、斗山ベアーズヘッドコーチに就任したが、KBOの選手が試合後、ユニフォームのままで食事に行くことを固く戒めた。そのころまでKBOの選手はユニフォーム姿で歓楽街に繰り出して周囲の注目を集めるのが常だったのだ。しかし伊東勤は「野球選手としての責任を自覚すべき」と言って改めさせた。
そういう部分、さらには「打つ」「投げる」「走る」しかなかったKBOに複雑な作戦を教えたのもNPBから行った指導者だった。
しかし安倍晋三ー文在寅時代になり、日韓の交流はほとんど途絶えた。KBOのチームは春季キャンプを宮崎や沖縄で行っていたが、それもほとんどなくなった。選手や指導者の人的交流もほとんどなくなった。
この間にNPBではトラックマンなどを駆使したデータ分析が進んだ。また選手のコンディショニングも進化した。WBCはまさに「野球先端技術の実験場」でもあったのだが、KBOはこの分野で立ち遅れていた。
金廣鉉らが試合前日に飲み歩いていたのは、KBOの「コンディショニング」の意識がそれくらい低かったことを意味している。
韓国は、日本を「最大の好敵手であり、勝てる相手」だと思っていたが、おそらく日本側の韓国の評価は戦う前からそんなに高くはなかったはずだ。データを見れば事前に実力はある程度わかるのだから。
今になってのKBOの選手処分は、韓国野球が「貧すりゃ鈍す」の状態にあることを象徴している。
KBOが強くならないとアジアの野球は面白くなくなる。
時代は変わって国のトップが変わったのだから、野球の日韓交流を盛んにしていくべきだろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
好評発売中!
年度別チーム第1号本塁打は俺だ! まとめリンク
baseballstats
がしました