17時プレイボールの、ソウル蚕室(チャムシル)球場での斗山ベアーズ、サムソンヒーローズ戦を見に行く。韓国で1日しか時間がないのなら、この球場に行くに限る。斗山、LGツインズと2つの球団が本拠地にしているので、期間中は月曜を除き、ほぼ毎日試合が行われているのだ。
ソウルの振興地帯、江南エリアにある。

韓国プロ野球がはじまった1982年開場、韓国野球の「メッカ」ともいうべき伝統の球場だ。天然芝が美しいが、老朽化の跡も見える。

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17時からの試合を見に行ったが、ダブルヘッダーに変更になっていて14時の試合がまだ続いていた。昔のNPBのダブルヘッダーは「通し券」で入れ替えなしだったが、これは入れ替えがある。窓口で「2試合目のチケットはまだ売っていない」と言われた。周囲にはチケット販売を待っている人がたくさんいた。

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16時半になってようやくチケットが買えたが、球場に入っても、まだ客席には行けない。通路でうろうろするだけ。NPBも入れ替えありのダブルヘッダーをすることになれば、こういうことになるのだろう。

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残念なことに、ビールはほとんど売っていない。この球場の周辺には広大な駐車場がある。車で来ている人が多いのだろう。あとでタンクを背負ったビールの売り子を1人見かけたが、売店で缶ビールを買うのが普通の様だ。

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なぜか最上階の席だけ通ることができたので、第1試合、最終回の最後の場面を観る。サムソンが5対1で勝っていて、41歳のオ・スンファンがマウンドに上がったところだった。何たる幸甚。

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4球で締めてサムソン勝利。

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気温は30度くらいだが直射日光が強烈。

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第2試合、17時17分スタート

サムソンの先発はチェ・ハヌル、昨年後半から先発で投げているサイドスロー

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李承燁が監督の斗山は左腕ブランドン・ワデル。開幕後に入団。

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3回、斗山は9番カンスンホが右前打

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ロハスが中前打

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ヤンソクハンの二塁打などで3点を挙げる。選手の名前追いかけたのだが、シーズン当初とは大きく変わっているようでわからないことも多い。

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この試合はこの3点で実質的に決まった。

全日のコチョクスカイドームはドーム球場だから応援が大きかったのかと思ったが、蚕室の方がインパクトは大きい。

斗山の応援リーダーが「一度声をあげてみようか」みたいな感じで声出しをするのだが、これで軽く100dbをオーバーする。サムソン側にいた私は、身体にダメージを受けそうにさえ思った。

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サムソンも負けていない。普通の内野席をとったのだが、周囲が全部立ち上がって応援をする。とてもではないがスコアなどつけている雰囲気ではない。

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仕方なく席を移動し、内野の一番端っこで座った。8回さらに1点が入る。

サムソンには前広島のピレラが中軸打者でいる。

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4⁻0で斗山の勝ち、球場は大盛り上がりではあった。
21,514人、韓国最大のスタジアム蚕室のキャパは23,750人だから、ほぼ満員だった。

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確かに面白かったのだが、強烈な「音」に圧倒された。日頃から応援団を批判している私に、神様がバチを当てたのではないかというすさまじい音量。
ただ、野球としてはおおざっぱで、守備などNPBとのレベルの違いを感じた。応援の凄さと野球の実力は比例するとは限らない。

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NOWAR



先発全員奪三振達成投手/1994~2023