どちらも現場での指導者経験がほとんどないままに監督になって、2年連続最下位になろうとしている。そしてともに続投が決まった。

両監督の2年間の成績 PW%はピタゴラス勝率

Shinjo-Tatsunami


どちらも2年連続最下位だが、勝率で見ると新庄日ハムが少しだけ勝率を上げているのに対し、立浪は今季、大きく勝率を下げている。
昨年、今年ともに日ハムは借金20代だった。今季はオリックス以外の全球団が借金生活になりそうで、ゲーム差は大幅に広がったが、勝率はむしろ上がっている。

昨年の中日はわずか借金9,首位ヤクルトと15差だったが、今季の借金は27まで膨らみ、首位阪神とは31差まで広がっている。あと5試合、勝率3割台の可能性もある。

得失点差から割り出すピタゴラス勝率では興味深い違いがある。

新庄日ハムは、2年ともピタゴラス勝率よりも実際の勝率の方が低い。大差で勝つ日がある一方で、接戦を落としているということになる。
一方で立浪中日は、反対に2年ともピタゴラス勝率よりも実際の勝率の方が高い。競り合いで勝つ試合も結構あったということになる。

試合運びと言う点では、宇宙人新庄よりも立浪の方が手堅いということになろうか?

日本ハムは打撃では「中の上」程度。万波中正という長距離打者が成長し、投手力も向上している。
中日は、投手力は上位にいるが、打撃ではむしろ衰えている。昨年はビシエドが中軸を打っていたが、今季は外国人が全くダメで、中軸が見当たらなかった。そのために投手が犬死するケースが見えた。

空気的には、新庄剛志は2年連続最下位でも選手の人望を失っていないように見える。スタッフの中には振り回されて迷惑を感じている人もいるようだが「明るい空気」は感じることができる。端的に言えばこの2年間は「新庄剛志が今の野球をお勉強する時間」だったように思う。いい気なものではあるが、3年目に若い選手が大化けする可能性はあろう。

IMG_6722


中日は、立浪和義というオラオラ体質の野球人が、期待感とともに入団し、次第に人望を失っていく過程だったように思う。自分自身も「そんなはずではなかった」とは思っているだろうが、解決策が見えないうちに途方に暮れている感じだ。それがいらだちとなって「米騒動」「懲罰投球」などにつながった。中日ドラゴンズとしてはメンツにかけても続投かも知れないが、日ハムに比べて「空気が暗い」のではないかと思う。

どちらもあり得ないと思うが、どちらが「ややまし」かと言えば、新庄日ハムではないか。



私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!



NOWAR




1972年外木場義郎、全登板成績【3度目の無安打試合達成】