野球の帽子にもトレンドがある。
30年ほど前の高校生は、帽子のつばを思い切り湾曲させていた。横浜高校時代の松坂大輔などがそれだ。





この時代、高校生たちは新しいキャップを貰うと、両手でつばをぎゅっぎゅっとまげて型を付けたものだ。
横から見ればカモかアヒルのくちばしみたいに見えるのが、格好良かったようだ。
当時の野球漫画にも、そういうのがよく出てくる。

メーカーの側もこれに呼応して「最初から湾曲がついているキャップ」も作るようになった。

しかしここ10年程前から、つばが真っ平の帽子をかぶる選手が増えてきた。筒香嘉智当たりがその走りの様だが、さかのぼればメジャーリーガーに行き当たるだろう。

もともと普通のベースボールキャップは、つばが軽くたわんでいる。真っ平ではないのだ。



これを真っ平にすることは構造上できないはずだ。もともとつばが真っ平のベースボールキャップが作られるようになっているのだ。



この手のキャップは、背面にサイズ調整のためのプラスチック製の凹凸の部品があるタイプ(スナップバック)が多い。前の部分が固いからサイズの調整が必要なのだろう。

今、沖縄のジャパンウィンターリーグの取材をしているが、このリーグの公式キャップもつばが真っ平だ。私は初めてこの手のキャップを被ったが、頭が前後に締め付けられ、反対に左右には「余った部分」がある。被り心地は良くない。
今の野球選手はこんなキャップを被って野球をしていたのか、と思った。

私としては従来の「ちょっとたわんだつば」のキャップの方がいいと思った。

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