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楽天安樂投手“ハラスメント”問題浮上「2、3人の選手から相談あった」球団は全選手とスタッフにアンケ―ト調査

出るべくして出た話だとは言えよう。
2021年の当時日本ハムの中田翔のスキャンダルからは「時代が進んだ」という感が強い。

中田翔は「井口和朋を殴った」という「暴力事案」で謹慎処分を食らい、トレードされた。おそらく中田翔はパワハラ的な行為を後輩選手に行っていただろうが、それは事件化せず、直接的な「暴力」だけでペナルティを食らった。
しかし今の基準では「殴った」ことよりも「パワハラ」が認定されて謹慎になっていたのではないか。

この間に、いろいろな分野で、パワハラ認定されてイジェクトされる人が続出していた。直接的な暴力がなくても、暴力的な言葉や圧力、仲間外れなどが「違法行為」として認定され、それによって「アウト」宣告される人が増えた。

直近でいえば「宝塚」が大きな問題になった。おそらくは宝塚の上級生の「パワハラ問題」を知った、楽天の選手たちが「安樂さんも同じことをやっているのではないか」となって、今回の事件になったのではないか。誰か法曹関係者などに相談したのかもしれない。
安樂自身は「はめられた」と思っている可能性もあるが。

球団側は「一部選手の掲載もあり誤解を生むような報道もなされておりますが、SNS等での憶測による誹謗中傷はお控えいただくようお願い申し上げます」とくぎを刺したのちに、森井社長が遺憾の意を表明するとともに、安樂との契約更改を無期限で見送った。

もはや「昭和の野球のパワハラ体質」は、通用しなくなりつつあることが、これで明らかになった。

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安樂は松山済美高校時代、上甲正典監督の最後の教え子だった。2013年春の甲子園で772球を投げて準優勝となったが「投球過多」と非難された。上甲監督は、「球数の問題はプロでもよくいいますね。でもそれは日本の伝統ある高校野球にはそぐわない。肉体の限界を精神力で乗り越える。武士道精神のような厳しさもまた高校野球だと思います」と話した。また、安樂自身もそうした報道を揶揄するような発言をした。

しかし高校時代に記録した157㎞/hの速球は、それ以後戻ってこなかったのは事実だ。また、当時の済美では「いじめ」事件も報じられていた。

要するに安樂はその年齢に似合わず「昭和の体質」を色濃く持っていたのだろう。またプロ入り後、期待を上回るとは言えない成績に終始していたことも、ストレスになっていたかもしれない。
野球界のいじめは「後輩に抜かれた先輩」「成績不振の年かさ選手」がおこすものなのだ。

そういう意味では分かりやすい事件ではある。安樂は一軍選手ではあるが「どうしても必要なパーツ」とは言えない。おそらくは、謹慎処分の後にトレードと言う流れになるだろうが、中田翔よりも小者なので、再仕官がかなわない可能性もあるのではないか。


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