スポニチ
楽天 選手会納会を急きょ中止 安楽の「疑惑」が影響
29日の投手会と捕手会、30日の野手会も相次いで取りやめになったという。
ご時世ではあろう。楽天の選手がみんな安樂の行状を知っていたわけではないし、それを看過し続けたわけでもないだろう。
しかし、今「納会」を行って、はしゃいでいる選手の写真や記事がスポーツ紙に載れば「安樂の事件が解決していないのになんだ!」という非難の声が上がる。「球団は安樂を庇い立てする気だ」と世間が見るようになる。これを何とか回避したいわけだ。

安樂がやったパワハラ問題はいずれ究明が進むだろうが、球団としてはこの問題を「リスクヘッジ」の問題と受け止め始めている。当然のことだ。

安樂のパワハラが明るみに出れば「球団の管理責任」を問う声が上がるだろう。「選手にどんな教育をしているんだ」という人もいるだろう。しかし、そうした声は、近年、だんだん小さくなっている。
終身雇用の会社に高卒で入ったような会社員は、社員教育によって一人前になっていくが、安樂は高卒でこそあれ一個の「個人事業主」として自らの立ち居振る舞いに責任を持たなければならない。

IMG_0300




もちろん球団側は「社会常識、マナー」のレベルの教育はするだろうが、あとは選手が自覚して社会性を身に着けるしかない。
プロ野球選手は馬鹿でも務まる仕事ではなくなってきている。他者に対して不快な行為をするような選手は、生きていけない。ましてや安樂はキャリア9年、27歳の立派な大人だ。彼の行状は彼自身の責任によると断言できる。

人気商売であるプロ野球チームは「イメージが傷つく」ことを何より恐れる。安樂を過度に庇護することで、楽天が「パワハラ体質」のように思われることがあってはならない。
田尾安志がYouTubeで「(安楽は)自由契約になる方向みたい」と言った。実に不用意な言葉だと思うが、その方向で進むのだろう。

安樂は3年連続で50試合に登板している。セットアッパーと言うほどの成績は上げていないが「戦力」なのは間違いない。しかし、彼を庇うことのデメリットの方が大きいのは明白だ。

宝塚歌劇のように、身内の価値観に拠っかかって時代錯誤な対応をすることはあってはならない。もちろん、安樂に復活のチャンスを与えてやるべきではあるが、けじめとして厳しい処分をするのは当然のことであろう。



私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!



2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】

NOWAR