昨日の記者会見では、出るべきものはすべて出たという印象があった。
「第三者委員会答申検討会議」の議長には久保利英明弁護士が就いたが、この人が出張ってくると事態は大きく動くことが多い。総会屋や反社会勢力、大物政治家などに対して一歩も引かない姿勢で知られる。ヤクザに負けない押し出しで知られ、宗教関係の紀藤正樹とともに、日本最強の弁護士の一人だろう。

久保利英明が相手にしているのは、林真理子ではなく、澤田康広副学長、日本大学競技スポーツ部長、アメフト部監督、顧問、など「五人組」、そして日大の「旧体制」だろう。
田中英寿以来、利権の巣窟となった日大スポーツ競技部を解体して、日大スポーツの体制、体質そのものを変革することを目指していると思われる。

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記者会見に出席した、スポーツ科学部長益子俊志は、改革派の旗手ではあろう。 この人はスポーツ科学の専門家だが、早稲田大出身で、日大閥ではない。これまでは反主流派だったはずだが、学内ではこの人が中心になっていくのだろう。

昨日の会見では、日大競技スポーツ部を「競技スポーツセンター」と改称するとした。日大競技スポーツ部は、アメフト部のタックル事件が起きたときに、保健体育審議会から改称してできたわけで、たんなる「看板の架け替え」に過ぎないとの話もある。そうなるかどうかは、今後の展開次第だ。

日本大学には「自浄作用」は期待できないのだ。田中英寿が失脚しても、蛇の首を落としても、身体は生きていて、また「利権体質」「隠ぺい体質」を発揮して、日大を魔窟のようにしてしまうのだ。
世間が騒いでいるうちは、神妙にしているが、世間が忘れたころに勢力を盛り返す。日大アメフト部の監督も、内田正人が退任後、立命館大学出身の橋詰功が就任したが、1期で退任させ、日大出の中村敏英が就任している。そういう勢力が力を握っているのだ。

それを考えると久保利弁護士が関与している間に、組織を根こそぎ変えてしまう必要がある。本当の責任者、権力を握っている人間を排除しなければならない。

昨日の記者会見に出た林真理子理事長と益子俊志スポーツ科学部長は、日大の「改革の担い手」であり、林真理子の引責辞任などありえない。

林真理子にしてみれば、理事長を引き受けたことを心底後悔しているだろうが、毒食らわば皿までで、彼女なりのなりふり構わぬ戦い方で、日大魔窟に立ち向かってほしい。そして肉弾戦の始終を、本に書いてほしいと思う。


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